グリルシャッターを設置する前に覚悟しておくこと!

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グリルシャッターを設置する前に覚悟しておくこと!

グリルシャッター
更新日:2021/04/08

見た目がおしゃれという点や閉めた後も店舗内を見せることができるといった理由でグリルシャッター(パイプシャッターとも言う)を導入している店舗やガレージをよく見ます。ただ一般の方のグリルシャッターの設置を私は基本勧めません。ここではその理由を簡単にまとめます。まぁコスパが悪いの一言で済むのですが。

覚悟1.グリルシャッターは修理が出来ない!

多くの方が知らない不都合な真実・・・

そうグリルシャッターは修理が出来ないのです。

通常のスラットタイプのシャッターと違いパイプが一体となっているので部分交換は出来ません。

車でグリルシャッターのパイプ部分のごく一部を破損させた場合、修理しようとするとパイプの全交換しかありません。

流石にモーター不良の場合は基本交換は出来ますが、中には出来ないタイプもあります。

覚悟2.グリルシャッターは寿命が短い!

雨風にさらされる面積が広いので通常のシャッターに比べて腐食しやすいので材質が同じスラット式のシャッターに比べて寿命が短くなります。

前述の通り一部、特に水の溜まりやすいシャッター下部が腐食しても部分交換が出来ないので取り替える=全交換しかない

環境にもよりますが通常のシャッターが15年程度で腐食が気になり始めるがパイプシャッターは10年程度で下部の部分の腐食が気になりはじめると思います。

通常のシャッターはスラットの下部分だけ交換という対応ができますがグリルシャッターは不可能。全交換になります^^;

覚悟3.グリルシャッターは高い

そもそもグリルシャッターは通常のシャッターに比べて高いです。パイプの加工が複雑な点とそもそも通常のシャッターに比べて流通量が少ないためです。

またグリルシャッターは設置の際、パイプが一体となっているので一人で設置することが困難です。基本二人で設置作業を行うので作業費も2倍かかります。

通常のシャッターとグリルシャッターでは設置価格が大体1.5倍になります。素材を錆びにくいステンレスにすると価格はさらに2.5倍~3倍程度。
通常のスチール製のシャッターの費用相場は下記にまとめてあります。

シャッター修理の平均費用・相場について

また前述の通りグリルシャッターは水に弱いので最近は基本ステンレス製となっており、スチール製はありません。スチールのスラットタイプのシャッターとステンレスのグリルシャッターでは4倍以上価格が変わることもあります(これは卑怯な比較かな^^;)。さらに寿命も短い!海辺でグリルシャッターを設置しているのを見ると狂気すら感じます。

グリルシャッターは(業者が)儲かる!

前述の通りグリルシャッターは高額かつ修理がほぼ全交換となるためシャッター業者にとってはとても美味しい商材です。積極的にグリルシャッターを勧めるシャッター業者がいましたら警戒しましょう。

グリルシャッターは贅沢品!

グリルシャッターの設置を希望される方々は基本的に予算に余裕があり、デザインなどを重視して選ぶ方がほとんどです。なので設置段階では高額でも納得されて選ばれると思います。ただメンテナンスや修理費用についてはあまり認識されていない方が多いと思います。設置に100万円以上かけてその後、不具合が生じて修理に全交換と言われてまた100万円以上かかるとなると石油王くらいしか設置出来ないのではないでしょうか?グリルシャッターの導入を検討されている方はぜひメンテナンスも含めて本当に導入すべきかしっかりと考えてください。

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鹿島 創一

シャッターの大手メーカーを経て現職へ。Web担当ではありますが現場仕事も大好き。趣味は猫カフェ巡り。

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