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シャッターのサイズによる修理費用の違い
- シャッター修理の豆知識
- 更新日:2021/04/07
シャッターの修理費用において大きな影響を与えるのがシャッターのサイズです。ここではその理由を簡単に説明します。
原材料による影響
まず当たり前ですがシャッターのサイズが大きくなればなるほど材料費も大きくなります。ただしシャッターは取り付ける箇所の大きさによってmmオーダーで大きさが変わります。そのためシャッターのスラットは現場に合わせて一枚の金版から切り出します。切り出されたスラットの切れ端は特に使い道もありませんので、これも原材料費に含まれます。その結果2m×2mのシャッターと2m×1mのシャッターの原材料費が同じになることが発生したりします。また材料費で大きく影響するのが材質です。シャッターの9割はスチール(鉄)製ですがアルミは2倍、ステンレスだとおよそ3倍の価格になります。
人工による影響
シャッターのサイズによっては一人で出来る作業と二人ではないとできない作業があります。幅が2m程度の車一台分のシャッターでしたら一人でも十分対応できますが、それ以上となると二人以上でないとスラットを支えきれません。シャッターの修理費用で一番大きく変動するのが人件費ですのでこの違いは非常に大きいです。特にメーカーは人件費部分の調整が難しいので価格が下がりにくい要因の一つといえます。
シャッターの高さによる影響
シャッターの不良の多くは昇降機構、つまりシャッターの上部についているシャッターボックスの中を操作しなければなりません。そのためハシゴは必須なのですが、高さのあるシャッターは特別なハシゴ車が必要になるケースがあります。およそ3mくらいまでなら車に積んでいるハシゴで事足りるのですがそれ以上となると流石に無理です。ただ3以上のシャッターとなると工場用や倉庫の大掛かりなシャッターとなるのでこちらは一般の方は気にしないでいいかもしれません。
シャッターサイズが小さくなっても(大きくなっても)価格が変わらない理由
上記の要素でシャッターの修理や交換の費用は変わってきますが、シャッターのサイズを大きくしても小さくしても価格が変わらないケースが結構あります。一番の原因はシャッターが現場によってサイズが異なるためです。シャッター業者はその現場ごとのサイズに合わせるため基本的にある程度大きなシャッターを想定して部材や人工を設計します。イメージとしては階段状に価格帯の設定があり、ある一定のサイズを超えると一気に価格が上がりますが、それ以下はほとんど変わらないという感じです。日本の車庫や店舗の入口がJIS規格みたいに一律に決まっていればもう少し無駄のない工事が出来るのですがこればっかりは仕方がないですね。
まとめ
シャッターのサイズによる修理交換価格への影響をまとめました。基本的に大きくなれば高くなるのは当たり前ですが、価格の上がり方が階段状になるというのが特徴的ですね。もしもシャッターのサイズを自由に決められる時がありましたら、この規格で出来るだけ大きなサイズで発注すれば価格的には一番お得かもしれません。下記に一般的なシャッター工事の費用相場をまとましたこちらも参考にしてください。
鹿島 創一
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