メーカーのシャッター修理費用が高額になってしまう理由

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メーカーのシャッター修理費用が高額になってしまう理由

シャッター修理の豆知識
更新日:2021/04/07

シャッターが壊れてしまって修理を頼む際、多くの方はメーカーに修理を依頼すると思います。しかしよく「メーカーに修理の見積もりをしたところ高額な見積りが出て困っている」という相談を本当によく受けます。ここではメーカーのシャッター修理が高額になる(高額に感じる)理由をまとめました。
一般的なシャッター修理の費用相場については下記にまとめてあります。こちらも合わせて参考にしてください。

シャッター修理の平均費用・相場について

シャッター業界は3社寡占の村社会!そもそも価格競争が起きにくい構造に

シャッター業界は三和シャッター、文化シヤッター、東洋シャッターの三社でシェアの8割以上を占めている非常に狭い業界となっています。特にシェアトップの三和シャッターの影響力は強く、こちらがシャッター修理の価格をリードしている形になります。現在、それぞれのメーカーで強いジャンルと地域がきれいに分かれており、価格競争が起こりにくい構造となっています。たとえばみんな出張料は一律8,000円だったりします^^;。イメージ的には携帯電話の業界を想像してもらえるとわかりやすいです。ドコモ、au、softbankが三和、文化、東洋にあたるみたいな。このような構造は自動ドア業界、エレベーター業界なんかでも見られます。一応価格的には三和シャッター≧文化シヤッター≧東洋シャッター的な個人的な感覚はありますがエリアや現場の状況によって変わってくるので正確には見積もりをとってみなければわかりません。

メーカーは全国エリアの対応をしなければならない!

前述の三大シャッターメーカーはメーカーとして基本的にシャッター修理を断ることはしません。それは日本全国どこでも対応しなければならないということになります。以前、なんで不採算エリアも拠点をもつのかとメーカーの人に聞いて見たところ、「メーカーとしての責任です」と答えてくれました。かっこいいですね。というわけでメーカーは日本の全都道府県に拠点もしくは代理店を持たなければなりません。この維持コストが割と馬鹿にならないようで、地域によってはそこにあるだけでスタッフの人件費等で赤字になってしまう場所もあります。その赤字を埋めるため収益性の高い東京や神奈川の修理料金もある程度高額にしないと企業として続けられないようです。これは東京の税金を地方交付税交付金として地方に配っている構造に似ています。

緊急対応は要注意!事前見積があるかどうか確認しましょう!

シャッターメーカーは基本的にシャッター修理を断らないということは書きましたがこれは緊急修理についてもいうことができます。つまりメーカーは24時間体制のコールセンターを有して深夜の問い合わせにも対応出来るようにスタンバイをしてくれています。ただし、緊急対応はシャッターメーカーといえ特別な作業にあたります。メーカーも通常は営業が現場に伺い、シャッターの修理や交換の見積もりを出して、施工を行うか否かをお客さんに確認します。しかし緊急対応の場合は基本的に営業ではなく、作業スタッフが直接伺います。その作業スタッフは金額を提示することができないので緊急修理の場合は基本的に作業を行ったあとに後請求という形になります。基本的に深夜の割増料金も加算しますのでその場合は比較的高額な請求書があとから届くことになります。緊急修理をメーカーに要請する場合はまずは事前見積があるか最初の電話で確認して、できないのでしたら本当に緊急対応が必要か確認したあとその緊急度によって発注しましょう。

そもそもメーカーのシャッター修理は高いのか?

単純に金額だけ比較するとメーカーと独立系のシャッター修理業者ではメーカーは割高だと言えます。ただし、割高な分、広域な対応エリア、緊急対応、対応後のアフターケアなど充実している部分もあります。世の中の価格は市場原理によってバランスしています。近所の優良な独立系のシャッター業者を探す手間を考えると楽に安心出来るメーカーを選ぶというのも選択肢の一つだと思います。

まとめ

メーカーのシャッター修理が高くなる理由を簡単にまとめました。単純に価格だけ比較するならメーカーはどうしても高くなりますがその分、利点もあるので吟味した上で発注業者は選びましょう。

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鹿島 創一

シャッターの大手メーカーを経て現職へ。Web担当ではありますが現場仕事も大好き。趣味は猫カフェ巡り。

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