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シャッターが上がらない!原因と修理方法を徹底解説
- シャッターのトラブル
- 更新日:2020/11/10
突然シャッターが上がらなくなった!
とにかくシャッターを上げたい
そんなことでお困りではありませんか?シャッターに携わって15年以上経ちますが毎日のようにこのご相談を受けています。ここではシャッターが上がらなくなってしまう原因と修理方法についてシャッター毎にまとめてあります。ご自分で対応可能なケースや業者に修理を頼んだ時の費用相場も記載していますので、ぜひご参考にしてください。
目次
シャッターが上がらない原因と解決方法
「シャッターが上がらない」という症状でも原因は多岐に渡ります。
代表的なものを下記にまとめました。
電話でスクリーニングすることも多いですが結構骨が折れます(;^ω^)
カギが壊れている
一番可能性があるのが圧倒的にコレ!
カギユニットが歪んでいたり半がかりの状態のときにシャッターは上がらなくなります。シャッターが上がらなくなったら、まずはしっかりと鍵が開いているか確認してください。
鍵を再度回して改善しないようでしたらユニットに不具合がある可能性が高いです。この場合はユニット交換で対応します。工賃含めて2万円~3万円の工事になります。
スプリングが切れている
古いシャッターで多い事例です。シャッターが異常に重い。シャッターを上げても下がってしまう場合、スプリング等の昇降機構に問題があります。
シャッターが勝手に下りてくる非常に危険な状態です。シャッターの使用を一旦やめて、業者に連絡しましょう。
スラットが流れている(傾いている)
シャッターを下げる途中で物を挟んでしまってシャッターが傾いた状態です。軽度な場合、シャッターを左右に揺らしながら上げることで調整出来ますが、スラットが変形している場合はスラット交換が必要になります。左右のバランスをとることは一般の方でも出来るかたはいるでしょうが、持ち上がってもスラットが傾いたままシャッターボックスに入り、今度は下りなくなるという状態になることもあるので注意してください。修理費用はスラットのバランス調整で1.5万円~2万円程度でスラットの交換も含めると5万円~という程度です。
通電していない・ヒューズが飛んでいる
雷でヒューズがとんで電動シャッターが上がらなくなることがあります。
制御盤内のヒューズを交換する必要があります。
一般の方が交換するのは難しいのでこちらもシャッター業者にお願いしましょう。
工賃含めて2万円程度となります。
エマージェンシースイッチの誤作動
巻き込み防止のためについているスイッチです。これがなんらかの原因で作動しっぱなしの状態になってシャッターが動かなくなっている可能性があります。制御盤の再起動で直る可能性がありますが改善しない場合はシャッターボックスの中からの作業になるのでシャッター業者に頼まざるを得ません。
障害物検知装置の誤作動
電動シャッターの場合、障害物検知装置が古くなって常時作動状態になることがあります。
こちらも一度電動シャッターの電源を切って(ブレーカーまで一度落とせば確実です)再起動をかけることで一時的に改善することがあります。
ただこの症状がでる場合は障害物検知装置自体が劣化している(センサーの光源の劣化)ケースが多いので症状が再発するようでしたらシャッター業者にご相談ください。
交換費用は装置の品番によりますが3万円~という程度です。
モーターの不具合
ブレーキ板や制御盤の故障によりモーターが動作しなくなることがあります。電気が来ているのにモーター音がしない場合はモーターの不具合である可能性は高いです。メーカーによるとシャッターのモーターの寿命は10年としており、10年使ったら交換することを推奨しています。実際は20年以上元気に動くモーターもあれば4,5年でダメになるモーターもあるのでどのメーカーも個体差は結構あります。ブレーキ板はある意味消耗品なので昔はブレーキ板のみの交換という選択肢もあったのですが、今はメーカーがブレーキ板だけを下ろすことをしませんので基本的にモーターの全交換になります。当然、対応はシャッター業者に頼まざるを得ません。交換費用は工賃含めて車1台分の車庫で17万円~18万円。車2台分で20万円~25万円程度になります。電動シャッターの心臓部ということで結構な金額になりますので20年以上使っている方はシャッターの全交換も検討した方が費用対効果が良いかもしれません。(大体他の場所も限界が来ているので(;^ω^))
とにかくシャッターを上げたいとき
まずは鍵が完全に開いていることを確認しましょう。
この確認で3割は改善すると思います。
それでも改善しない場合は下記の手順に進みましょう。
手動シャッターの場合
手動シャッターでしたら基本的に人の力で持ち上げることが出来ますので一人の方が持ち上げて、車を出すなりの作業をしてください。持ち上がらない場合、スラットが流れている可能性がありますので左右に揺らしながら上げてみてください。それでも上がらない場合は最後の手段です。シャッター業者にご相談ください。
電動シャッターの場合
電動シャッターでしたらまずは電動シャッターの電源を切って再起動しましょう。
その際ブレーカーも一度落とすと確実です。
それでもダメなら手動化でシャッターを上げましょう。
電源を落として(重要)、
シャッターボックスの中にチェーンがありますのでそちらを取り出してシャッターを上げてください。電動シャッターの手動化は機種によって変わってくるのでマニュアルを参照するかメーカーに問い合わせて教えてもらいましょう。
ご自分でシャッターを調査する際の注意
電動シャッターが故障している場合、漏電している可能性もあるのでシャッターボックスうの中身を確認する際は必ず電源、出来ればブレーカーを落としてから作業するようにしましょう。正直シャッターボックスの中身は一般の方は触らない方が安全です。ボックスの中まで確認しなくてはならない状態であるなら、手間ですがシャッター業者に頼んだ方が良いと思います。
業者に修理を依頼したらかかる費用は?
部品交換なしの対応で2万円程度はみておきましょう。
集客費用、人件費、出張費等を考慮するとこれより低い金額はかなりレアケースです。(たまたま現場が近くて短時間で終えられた時5000円程度で行ったことなんかもありますが本当に稀です。)
部品交換を伴う場合は本当にケースバイケースです。
弊社の平均だとおよそ5万円くらいがボリュームゾーンとなります。
まとめ
シャッターが上がらない時の原因と対処方法を簡単にまとめました。
まずはご自身で状況を確認して、必要なようでしたらシャッター修理業者に頼みましょう。
もちろん弊社も各メーカーのシャッターに対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
鹿島 創一
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