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電動シャッターが動かない原因と解決策を総まとめ
- 更新日:2025/06/08
電動シャッターは、ボタン操作だけで簡単に開け閉めできる便利さが魅力です。しかし、ある日突然「動かない」状態に陥ってしまうと、車の出し入れや防犯面に大きな支障をきたすだけでなく、修理費用や時間のロスなど、思わぬ痛手を負うことがあります。故障の原因は、リモコンの単純な電池切れや配線トラブルから、モーター内部の破損や基板の故障など多岐にわたります。
そこで本記事では、電動シャッターが動かないときにまず試してみたいセルフチェックや簡単な対処法、専門業者に相談すべき基準、そして長持ちさせるためのメンテナンス方法までを幅広く解説します。原因を見極めて適切に対応し、スムーズなシャッター生活を取り戻しましょう。
電動シャッターが動かないときの主な原因
電動シャッターが動かなくなる原因は、モーターやリモコン、配線などの電気系統の問題をはじめ、シャッター本体の物理的なトラブルまで多岐にわたります。トラブルを一概に「故障」と決めつける前に、まずは考えられる原因を洗い出してみることが大切です。原因がシンプルな場合は、自分で対処できる可能性もありますし、複雑なケースでは専門業者への依頼が必要になるでしょう。ここでは、代表的な原因を取り上げて、そのメカニズムをわかりやすく解説します。
リモコンや送受信機の不具合
電動シャッターはリモコンによる操作が主流ですが、このリモコンや受信機のトラブルによって動かなくなるケースは珍しくありません。具体的には、リモコンの電池切れ、ボタンの接触不良、受信機自体の故障や設定のズレなどが考えられます。特に、リモコンの電池切れやスイッチ破損は比較的見落としがちなので、リモコンが全く反応しない、ランプが点かない場合はまず電池交換を試してみるのがおすすめです。また、電池を交換してもリモコンのランプが点かない場合や、受信機との通信がうまくいかない場合は、受信機の故障も疑われます。壁スイッチなど他の操作方法でもシャッターが動かない場合、リモコン以外の要因をさらにチェックする必要がありますが、一つずつ切り分けることで原因特定に近づくでしょう。
モーターや駆動部の故障
電動シャッターの心臓部ともいえるモーター部分が故障すると、開閉が完全にストップしてしまうことが多いです。モーター内部のギアが摩耗したり、電気部品がショートして動力が伝わらない状態に陥ると、リモコンやスイッチを押してもまったく動きません。モーターの耐用年数は使用頻度や設置環境に左右されますが、一般的には10〜15年程度とされることが多く、それを超えている場合は交換を視野に入れるべきかもしれません。また、モーター周辺の歯車やチェーン、ベルトが切れたり緩んだりすると、回転していてもシャッター本体に動力が伝わらず「動かない」症状を引き起こします。これらの駆動部の不具合は外観からは判断しにくいため、カバーを外して目視点検する必要がありますが、高電圧が流れている可能性もあるため、安易な自己修理は危険です。
配線や制御基板のトラブル
電動シャッターはモーターだけでなく、制御基板や配線を介してリモコンの信号を受け取り、モーターを動かすという仕組みになっています。そのため、配線が断線していたり、制御基板が故障していると、モーターが正常でもシャッターが動きません。配線の劣化は経年変化やネズミ・虫の食害などで起こる可能性があり、家屋の壁内を通っているため発見が難しいケースもあります。制御基板に関しては、落雷による瞬間的な高電圧や水濡れ、過度な振動が原因でショートすることも考えられます。電気工事の知識がないまま基板や配線を触ると感電の恐れがあるため、専門業者に任せるのが安全です。
セルフチェックで確認すべきポイント
「電動シャッターが動かない」と感じたとき、すぐに業者を呼ぶ前に自分で簡単に点検できる部分をチェックしてみると、思いがけず単純な原因が見つかる場合があります。ここでは、専門知識がなくても比較的安全に行えるセルフチェック方法を紹介します。とはいえ、異常を発見しても対処が難しそうであれば、無理にいじらず速やかにプロに依頼するほうがトラブル拡大を防げるでしょう。
リモコン電池と操作部の確認
まず最初に確認したいのがリモコンです。ボタンを押してもランプが全く点灯しない場合は電池切れの可能性が高いので、新品電池に交換してみましょう。また、電池端子や内部に錆や汚れが付着していると接触不良を起こすことがあります。接点復活剤などを使って端子を軽く拭き取るだけで復旧するケースもあります。電池を替えてもランプが点かない、もしくは点灯しているのにシャッターが動かない場合は、リモコン自体が故障しているか、受信機との通信に問題があると考えられます。壁スイッチがあれば、そちらから動かしてみるのも原因切り分けに有効です。
電源まわりとブレーカーの点検
意外と見落としがちなのが、電源やブレーカーの問題です。シャッター本体と家屋のコンセントや配電盤をつなぐ部分で断線が起きたり、ブレーカーが落ちているだけで、シャッターが動かなくなることは十分ありえます。特に雷雨の後や、他の家電を同時に使用してブレーカーが過負荷になった場合などは要注意です。ブレーカーが落ちている場合はスイッチを元に戻し、必要に応じて契約アンペア数の見直しも考慮しましょう。ただし、ブレーカーを上げてもすぐに落ちてしまう場合は配線に重大な問題があるかもしれませんので、早めに専門家に相談するのが賢明です。
電源まわりとブレーカーの点検
ただし、ブレーカーを上げてもすぐに落ちてしまう場合は、配線に重大な問題があるか、もしくはモーターや制御基板などシャッター本体に異常な負荷がかかっている可能性があります。こうした状態は素人判断での修理が難しく、感電やさらなる故障のリスクを伴います。下手に触ると二次被害を引き起こす恐れもあるため、その段階では早めに専門の業者へ相談するのが得策です。ブレーカーや配線の問題は一般的な家電トラブルと同様に見られがちですが、電動シャッターは重量物かつ外部環境に晒される設備であることから、より慎重な点検と修理が求められます。もしシャッター専用のコンセントや独立回路が設けられている場合は、その回路自体が正常に機能しているかどうかを確認し、何らかの違和感があれば無理をせず業者に見てもらいましょう。
応急処置として試したい方法
セルフチェックの結果、深刻な故障ではなく、比較的軽微な要因が疑われる場合は、いくつかの応急処置を試してみるのもひとつの手段です。リモコンの操作不良やレール・スラットの汚れ程度であれば、適切なメンテナンスや簡単な部品交換で復旧する可能性があります。ただし、応急処置で解決しなかったり、不具合が再発する場合は、そのまま放置せずに専門業者の力を借りましょう。安易に作業を続行すると、モーターや制御基板など高額な部品へのダメージが大きくなり、結果的に修理費が高騰してしまうケースも少なくありません。
リモコンの再設定や電池交換の確認
リモコンが原因とわかった場合は、まず以下のポイントをチェックしてみましょう。
- 電池の極性
電池交換時にプラス・マイナスを逆に入れてしまうと、当然動作しません。念のため電池の向きを再確認し、しっかりとはまっているかもチェックします。 - リモコンの初期化・再設定
一部のリモコンやシャッター受信機では、何らかの衝撃や電源遮断後に設定がリセットされ、ペアリングが外れてしまうケースがあります。メーカーの取扱説明書を参照し、再度リモコンを登録し直す手順を試してみてください。 - 予備リモコンのテスト
同じシャッターを操作できる予備のリモコンがある場合、そちらで問題なく作動するか試してみると原因の切り分けがスムーズになります。予備リモコンでも動かない場合は、リモコンよりもシャッター側(受信機やモーターなど)に原因がある可能性が高いです。
リモコン関連のトラブルは比較的自己対応しやすいですが、リモコン自体が故障している、もしくは受信機側の問題であれば新たに部品交換や修理が必要です。その際には、メーカー純正品や対応機種をしっかり確認したうえで購入・交換するよう注意しましょう。
レール・スラットの軽い清掃と注油
電動シャッターであっても、レールやスラットが汚れやサビで固着しているケースでは、モーターに余計な負荷がかかって動かないと感じる場合があります。もしくは、動いているものの引っかかりが大きく、モーターが故障を防ぐために自動的に停止してしまう仕組みが働いていることも考えられます。
- レールの簡単な掃除
ブラシや掃除機でレール内部のほこり・ゴミを除去し、水拭きや中性洗剤を使って汚れを取り除きましょう。サビが目立つ場合はサビ取り剤を使用するのもありですが、素材を傷めない製品を選んでください。 - スラットの表面確認
目立った凹みや歪み、塗装の剥がれなどがあれば、部分的に修理が必要かもしれません。軽度の歪みであれば、慎重に補正を試みることでスムーズに動くようになることもあります。 - 潤滑剤の適切な塗布
レールとスラットの接触部分に、シャッター専用の潤滑剤を薄く塗布することで摩擦が軽減され、モーターへの負荷が低下する可能性があります。ただし、過剰に塗りすぎると逆にゴミを吸着しやすくなるため、必要最低限の量にとどめてください。
こうした清掃や注油だけで動きが改善する場合は、深刻な故障に至る前の「早期発見・早期対処」に成功したと言えるでしょう。もし改善しない場合は、モーターや配線など他の要因を考慮する必要があります。
業者に依頼すべきタイミングと修理の流れ
セルフチェックや簡単な応急処置で解決できない場合、あるいは「下手に触って余計に壊すのが怖い」と感じる場合には、迷わず専門業者へ連絡することをおすすめします。とくに電気系統が関わるトラブルは感電や火災のリスクを伴うため、素人判断での分解は非常に危険です。ここからは、どのような状況で専門業者に相談すべきか、その修理依頼の流れや費用感について解説します。
専門業者に任せるべき症状
- モーターが唸るが動かない、もしくはまったく無音
モーターが回転しようとしている音がするのにシャッターが動かない場合は、ギアやベルトが破損している可能性があります。逆に無音の場合は電気が通っていない、またはモーターが完全に故障しているかもしれません。いずれも分解修理が必要なため、業者に依頼が無難です。 - 制御基板や配線が焦げた跡、ショートの疑い
バーンという音や焦げ臭いにおいがした後にシャッターが動かなくなった場合は、制御基板や配線がショートしている可能性が高いです。DIYで触るのは極めて危険なので、速やかに電源を落として業者を呼びましょう。 - 応急処置では改善せず、開閉に支障が続く
リモコンやレールの掃除、潤滑剤の使用などを試してみても変化がない場合は、シャッター本体内部の機械的なトラブルが原因かもしれません。特に経年劣化が進んでいるシャッターほど、プロの診断が重要です。 - 安全性や防犯上のリスクが大きい場合
シャッターが完全に閉まらないと防犯性に問題が出たり、高所に設置されている場合は作業中の落下事故も考えられます。自分で対処できない場所なら、なおさら専門業者への依頼が安全策と言えるでしょう。
修理依頼の流れと費用の目安
- 問い合わせと現地調査
電話やウェブサイトから業者へ連絡し、トラブルの状況をできるだけ詳しく伝えます。担当者が現地を訪れてシャッターの動作確認や故障箇所を特定し、修理の可否や必要部品を判断します。 - 見積りと修理内容の説明
破損した部品の交換か、それともシャッター全体の交換が必要なのか、修理方法や費用、工期についての見積りが提示されます。分からない点は遠慮なく質問し、納得してから作業依頼をすることが大切です。 - 作業実施と完了確認
見積りに同意したら、実際の修理が行われます。モーターや制御基板の交換、配線のやり直し、スラットやレールの調整など、トラブルの内容に応じて作業内容は異なります。修理後は動作確認を行い、問題なく動くかをしっかりチェックします。 - 費用の目安
軽微な修理であれば数万円程度、モーター交換や制御基板の修理が必要となると10〜20万円程度、さらにシャッター本体の大型交換を要するケースでは数十万円にもなることがあります。複数社に見積りを取って比較検討し、納得できる業者を選ぶのが望ましいです。
業者依頼でしっかりと根本的な問題を解決してもらえば、その後のメンテナンス次第では長く快適に使い続けることができます。短期的な費用だけでなく、将来的な耐久性やアフターサポートも含めて判断するよう心がけましょう。
電動シャッターを長持ちさせるメンテナンスと予防策
電動シャッターは手動タイプに比べて便利な反面、モーターや制御系統を含むため故障リスクも存在します。だからこそ、定期的なメンテナンスや予防策を講じることで、「動かない」トラブルを回避し、長期的に良好な状態を維持することが大切です。ここでは日常的に実践できるメンテナンス方法と、トラブルの芽を摘むポイントを紹介します。
日常点検の習慣化
- 異音や動作速度のチェック
電動シャッターを開閉する際、普段と違う音がしていないか、動きが遅くなっていないか意識してみましょう。ちょっとした変化に気づくことで早期発見が可能になり、大きな故障を防ぎやすくなります。 - レールやスラットの目視確認
シャッターの開口部付近に汚れや異物がないか、スラットに歪みや変形がないかを定期的に確認するだけでもトラブル防止に役立ちます。もし異常を見つけたら放置せず、軽微なうちに対処しましょう。 - モーターカバー周辺の清掃
モーターや制御部が収められているカバーにホコリや虫が溜まっていないかチェックし、可能な範囲で清掃する習慣をつけると、放熱や動作に関わる不具合を減らせる場合があります。
専門的なメンテナンスと部品交換のタイミング
- 定期的なプロによる点検
年1回程度は専門業者による総合点検を受けるのがおすすめです。モーターの内部摩耗や配線の劣化、制御基板の状態など、素人では見落としがちな部分をチェックしてもらうことで、大きな故障を未然に防止できます。 - 寿命が近い部品の早期交換
シャッターのモーターやリモコン、制御基板などにはおおよその耐用年数があります。故障してから慌てて交換すると工期や費用が大きくなる場合もあるため、兆候が出始めた時点で早めに交換を検討するのがコスト面でも安心です。 - オーバーホールやグレードアップも視野に
築年数や環境によっては、シャッター全体の老朽化が進行している可能性もあります。部分修理を繰り返すよりも、オーバーホール(分解整備)や新しい製品へのグレードアップを検討したほうが結果的に長持ちし、防犯性能も向上するケースがあります。
こうしたメンテナンスや予防策を適切に実施していれば、「電動シャッターが動かない」という緊急事態に陥るリスクを大幅に抑えられます。特にモーターや制御基板は高額部品なので、故障が起きる前に不具合を察知して対策することが、長期的なコストダウンにもつながるでしょう。
電動シャッター操作時に気を付けたい安全ポイント
電動シャッターはボタン操作だけで動作するため、手軽である反面、思わぬ事故やトラブルが発生することもあります。特に家庭用ガレージであれば、子供やペットがシャッターの下にいる状態で閉めてしまう危険性があったり、高齢者がリモコン操作を誤る可能性もゼロではありません。ここでは、電動シャッターを安全に扱うために押さえておきたいポイントをまとめます。
障害物センサーや安全装置の活用
- 障害物センサーの定期的な点検
多くの電動シャッターには、シャッターの下に障害物があるときに動作を停止するセンサーが搭載されています。このセンサーが汚れていたり故障していると、思わぬ事故に発展することも。動作テストを時々実施し、問題があればすぐに修理を依頼しましょう。 - 自動逆転装置の確認
障害物を検知した際にシャッターが逆転して上がる機能がある場合は、その機能が正常に作動しているかを確認してください。こちらも汚れや故障で感度が落ちると事故リスクが上がるため、注意が必要です。
操作時の視認と周囲への声かけ
- 開閉中はできるだけ目を離さない
家族やペット、車両などがシャッターの下に入り込まないように注意し、開閉中は極力シャッターの動きを確認する習慣をつけましょう。万が一、引っかかりや異常が見えたら即座に停止できるように、リモコンやスイッチから手を離さないことが大切です。 - 周囲への声かけや合図
大きなガレージや共有スペースで電動シャッターを使う場合、操作前に周囲に声をかけたり、ベルや合図灯を活用することで安全を確保しやすくなります。特に子供がいる家庭や、不特定多数の人が通る場所では意外なタイミングでシャッター下に立ち入られることもあるため、事前の注意喚起が重要です。
このように、電動シャッターは便利であるからこそ、操作時の安全にも十分配慮する必要があります。防犯面だけでなく、安全面の機能もしっかり維持してこそ、電動シャッター本来のメリットを最大限に享受できるでしょう。
まとめ|動かないトラブルを解決し、快適なシャッター生活を
電動シャッターが「動かない」という状態は、リモコンの電池切れや軽微な汚れからモーターや制御基板の大規模故障に至るまで、さまざまな原因が潜んでいます。まずはリモコンや電源、レールやスラットの掃除など簡単に確認できる部分をチェックしてみて、解決できるようなら大事に至らずに済むでしょう。もしセルフケアで改善せず、モーターや配線、制御基板などの電気系統に問題があると感じたら、無理をせず専門業者に早めの相談を行うのがおすすめです。
本記事のおさらいポイント
- 主な故障原因を把握する
リモコン・送受信機の不具合、モーターや駆動部の故障、配線・制御基板のトラブルなど、どれが起こっているかを切り分けることで適切な対処を選べます。 - セルフチェックと応急処置
リモコンの電池交換やレール掃除、ブレーカーの確認などは自分で行いやすいポイントです。軽度の汚れや歪みなら、清掃と注油で動きが改善するケースもあります。 - 専門業者への依頼基準を明確に
モーターがうんともすんとも言わない、配線や基板が焦げている、応急処置で解決しない場合などは、早めにプロに任せましょう。 - メンテナンスで長期使用をサポート
定期的な点検や部品交換により、故障リスクを下げて電動シャッターを長持ちさせることができます。異音や動作不良を感じたら放置せず対処するのが大切です。 - 安全面にも配慮
障害物センサーや逆転装置など安全装置の点検を怠らず、操作時はシャッターの動きから目を離さないなど、周囲への配慮と安全意識を忘れずに。
電動シャッターは非常に便利な反面、トラブル時には厄介になりやすい設備でもあります。だからこそ、日頃のケアや異常を感じた際の迅速な対応が、安心して快適に使い続けるための鍵となります。本記事の内容を参考に、シャッターが動かなくなったときの対処法や、業者依頼のタイミング、そして安全な運用のポイントを押さえておきましょう。適切なメンテナンスと正しい操作を心がければ、大切な電動シャッターをより長く、そして確実に使い続けることができるはずです。
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