手動シャッターの電動化事例【施工内容・費用】

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手動シャッターの電動化事例【施工内容・費用】

シャッター修理施工事例
更新日:2021/09/24

・シャッターの上げ下げが重い
・手動シャッターを電動化したいが費用が気になる

そんなお悩みありませんか?
電動シャッターは一度体験すると2度と手動シャッターに戻すことができない便利なシャッターです。
ただ手動シャッターに比べて高額になるので予算の関係で電動シャッターをあきらめる方も多くいらっしゃいます。
ここでは既存の手動シャッターを電動化する方法とその費用について解説します。

手動シャッターの電動化の方法

手動シャッターを電動化するには動力としてモーターをスプリングシャフトに取り付けなければなりません。
そこで方法としては電動シャッターに使われているモーター付きのスプリングシャフトを既存のスプリングシャフトと交換するか、
既存のスプリングシャフトにモーターを新設するという2パターンになります。
また手動シャッターが中柱を挟んで2面あるようなシャッターの電動化は既存のスラットなどの部品が流用出来ませんので基本的にシャッターの全交換という形になります。
シャッターを15年以上使っているような場合もシャッター全体の劣化を考え(シャッターの耐用年数はメーカー推奨が10年)シャッターの全交換を選ばれるケースが多いです。

既存のスプリングシャフトにモーターを取り付ける

一番シンプルで安価に出来る方法です。
ただしもともと手動シャッターのスプリングシャフトはモーターを後付けできるように設計されていないので、
モーターを設置できるようにシャフトを加工しなければなりません。
そして設置後の動作の保証が出来ませんので基本的にシャッター業者はこの工事を行いません。
この方法で行う場合は市販の電動化キット(スマートガレージKIT等)を購入してご自身でモーターを取り付けるという手順になります。
電動化キット自体は55000円程度で購入できますのでシャッター業者に頼むよりかなりお安く電動化ができます。
下記に実際に設置している動画がありましたので参考にしてください。

注意点としてDIYに慣れている必要があり、シャッターボックス内をいじるという点で危険も伴います。

モーター付きスプリングシャフトに交換する

シャッター業者に手動シャッターの電動化を依頼すると基本的にこの方法になります。
既存のスプリングシャフトを取り外し、サイズの合ったモーター内蔵の電動用スプリングシャフトを取り付けます。
電源がない場合は電源工事も必要となりますが作業は単純なので2時間程度で完了します。
ただしシャッターの心臓部である開閉器を交換するようなものなので材料費がそれなりに高額(工賃込みで20万円~)になってしまいます。
一方でスプリング部分も交換するためシャッター自体の寿命も延びるので悪いことばかりでもありません。

手動シャッターを電動シャッターに全交換する

既存のシャッターを撤去し、新しい電動シャッターを設置します。
車1台分のシャッターでしたらモーター付きのスプリングシャフトを使用しますが、それ以上大きい場合はモーターのみで開閉する方式をとります。
シャッターが耐用年数(10年)を超えているおり、スラットやプーリーも劣化が進んでいる場合はこちらが選ばれます。
シャッターが大型で足場が必要だったり、天井を作り直す必要があるなど、電動化の見積が思った以上に高額な場合、どうせならすべてリニューアルするというケースも多いです。

シャッターの電動化はシャッター業者に依頼することをお勧めします

シャッター業者目線のポジショントークになりますがDIYでの電動化はおすすめいたしません。
繰り返しになりますが手動シャッターのスプリングシャフトはモーターを後付けを前提に設計しておりませんので何が起きてもおかしくありません。
正直トラブルしか想像できないので、このようなキットの取り付け依頼も時々いただくのですが基本的にお断りしております。
動画を見ていただければわかると思いますがDIYにかなり精通してなければ取り付けは難しいですし、手順を間違えれば脅しではなく両腕がなくなる危険もあります。
施工に自信がなければ町の便利屋さんに依頼出来るとありますが受けていただくのは難しく、受けられても高額な工賃になるでしょう。
55,000円でシャッターを電動化出来るというのは非常に魅力的ですがあなたご自身の時間と工事の確実性、その後のメンテナンス性を考えると決して安くはないと感じます。

手動シャッターの電動化の費用相場

上図が弊社の2020年度のシャッターの電動化のヒストグラムです。
15万円~25万円が最も多く、それ以上になるといきなり数が減る感じですね。
ご家庭のガレージの手動シャッターの電動化依頼が最も多くそれがこの価格帯となります。
シャッターのサイズが大きい、天井工事が必要、ステンレス仕様である、シャッターが古いため全交換となるなどの条件で費用が上がっていく傾向にあります。
一般論ですとシャッター業者に依頼する場合、車1台分のガレージで工賃込みで20万円程度を見ておきましょう。
シャッター工事はそのほかにも価格が変動する要素が結構ありますのでこの後の「手動シャッターの電動化の施工事例」や下記の記事を参考に相場感をつかんでください。

シャッター修理の平均費用・相場について

一方でご自身でモーターを取り付ける場合は55000円のキットで電動化が可能です。
ただし業者に設置を依頼する場合やオプションを取り付ける場合は追加費用が必要となります。

手動シャッターの電動化の施工例

倉庫の文化シャッター製手動シャッターの電動化

お問い合わせ内容

倉庫の手動シャッターを上げるのが負担になってきており、軽量化または電動化を希望しております。
まずは見積をして頂きたいと思います。宜しくお願い致します。

シャッターの取り付け場所:倉庫の入り口

シャッターのサイズ:W:2500mm H:2100mm

メーカー:文化シャッター

シャッターの納まり:露出納まり

施工内容

設置して10年ということでしたが、スラットはアルミ製で本体は充分に使える状態でした。
スプリングシャフトはスチール製なため錆の影響で上げ下げが非常に困難になっておりました。
本体を残し、スプリングシャフトをモーター付きのものに交換し、電動化を行いました。
作業は動作確認とメンテナンス含め2時間ほどで完了しました。

費用

モーター付きスプリングシャフト:150,000円

作業工賃:30,000円

諸経費(廃材処分費込み):10,000円

合計(税込み):209,000円

リクシル製手動窓シャッターの電動化

お問い合わせ内容

窓の手動シャッターを簡易電動シャッターにしたい

シャッターの取り付け場所:住宅の窓

シャッターのサイズ:W:1500mm H:2100mm

メーカー:リクシル

シャッターの納まり:露出納まり

施工内容

長く手動シャッターを使っているうちに上げ下げが重くなったので電動化したいとのご要望でした。
リクシル(旧トステム)製の手動シャッターでしたのでソムフィ製の電動化キットを使用しました。
窓シャッターはリクシル、三和、文化など各社ラインナップがありますが多くがフランスのサッシメーカーであるソムフィのOEMを使用しているのでソムフィ製品が使用可能な場合が多く、そちらの方が費用を抑えられます。
古いシャフトを取り外し、新しいモーター付きのシャフトを取り付けて工事は完了です。作業時間はおよそ2時間ほどでした。
今回はシャッターの近くにコンセントがあったため電源工事が不要でしたが、電源が取れない場合は電気工事が必要となりますので確認しましょう。

費用

モーター付きシャフト(ソムフィ製):120000円

作業工賃:30000円

諸経費(廃材処分費込):10000円

合計(税込み):160000円

 

 

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鹿島 創一

シャッターの大手メーカーを経て現職へ。Web担当ではありますが現場仕事も大好き。趣味は猫カフェ巡り。

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