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シャッターが重い3つの原因と対処法|症状ごとに効果的な軽くする方法を紹介
- シャッター修理の豆知識
- 更新日:2025/10/07

「シャッターが最近重くなってきた」「開閉時にキーキー音がする」とお悩みではありませんか。
シャッターは丁寧に使用していても、経年劣化によりどうしても動きが重くなります。また、症状を放置すると大きな故障にもつながるため、早めの対処が大切です。
本記事では、重いシャッターを軽くする効果的な方法を、原因別に詳しく解説します。修理費用の相場や日々のメンテナンス方法も紹介するので、最後までご覧ください。
日本シャッターメンテナンスでは、地域密着型でスピーディーなサービスを提供しております。全国に営業所を構えているため、最短30分で現地へおうかがいします。
シャッターの修理・メンテナンスは、日本シャッターメンテナンスにお任せください。
目次
シャッターが重い原因は大きく3つ

導入したばかりのときはスムーズに動き、音も静かなシャッターも、長年の使用により、シャッターが重たくなるだけではなく、「キーキー」ときしむ異音などの症状もあらわれます。
シャッターが重たくなることで、使い心地が悪くなるだけでなく、防犯性能の低下も招いてしまうので早急な解決が必要です。
シャッターが重くなるのは、3種類の原因が考えられますので、それぞれ紹介いたします。
- スプリングが劣化している
- 錆(さび)が発生している・潤滑油が不足している
- 潤滑油が不足している
1.バネ(スプリング)が劣化している
まず一つ目はスプリングの劣化です。
手動シャッターは昇降機構にバネ(スプリングシャフト)を使用しており、シャッターの開閉を繰り返すことで、以下の流れでシャッターが重くなります。
- バネのテンションが緩む
- シャッターを引っ張る力が弱くなる
- 重く感じるようになる
これはバネを使用している以上、避けられない問題で、早ければ5年程度で初期よりも重いと感じるでしょう。
2.錆(さび)が発生している・潤滑油が不足している
2つ目の原因としては、金属部分の錆の発生や潤滑油の不足によるものです。
シャッターの潤滑油の不足により、シャッター板(スラット)がレール(ガイドレール)に触れるようになり、シャッター開閉時に「キーキー」といやな異音がするようになります。
また、錆が発生していることによって、可動部分の動きがスムーズに動かなくなり、シャッターが重くなってしまいます。
動かないシャッターを無理やり動かしてしまうとシャッターが破損してしまう可能性もあり、錆や潤滑油の不足は厄介です。
このようにシャッターが固くなったと感じる場合、錆による劣化と、シャッター板とガイドレールの隙間の潤滑が不十分であると考えられます。
3.シャッター板(スラット)が何らかの原因で変形している
シャッターが重たい原因には、シャッター板(スラット)がなんらかの原因で変形している事も考えられます。シャッター内部の原因だけではなく、外部的な要因も関係するのです。
シャッター本来の目的は防犯の目的を持っていますが、雨風や何か物体の衝突などが原因で変形します。見た目以上に繊細であり、少しの衝撃を与えただけでも凹んでしまうなど、部分的に変形することや、内部の部品が破損してしまうなど、不具合が起きてしまいます。
変形によって開閉が困難になり、シャッターが重たいと感じるだけではなく、異音も大きくなる事が明らかになっています。
【症状別】「シャッターが重い」ケースと対処法を一覧で紹介

シャッターが重い場合に現れやすい症状と対処法は以下のとおりです。
| 症状 | 対処法 |
|---|---|
| 開かない・止ま | ガイドレールの異物を取り除きましょう。異物を取り除いても症状が改善されない場合は、内部のスプリングが伸びて張力が弱まっている可能性があります。 |
| 音が鳴る | ガイドレールの清掃と注油を行いましょう。サビがひどいときはワイヤーブラシで清掃してください。清掃しても症状が改善しない場合は、部品が摩耗している可能性があります。 |
| 傾いている | スラットやガイドレールが変形している場合、自力で対処するのは困難です。業者に点検を依頼して、必要に応じてパーツの交換を行いましょう。 |
なお、シャッターが開かない場合の対処法は、以下の記事でも詳しく解説しています。
重いシャッターを軽くする方法

続いて、重いシャッターを軽くする方法を見ていきます。その方法は次の通りです。
- シリコンスプレーで注油して錆(さび)を防止する
- シャッター修理の専門業者へ依頼する
シリコンスプレーで対処が難しい場合は、修理業者へ依頼するのが無難です。自分で解決しようと無理に触ると危険も多いので、悩んだら業者へ相談するのが良いでしょう。
もし、今すぐに重いシャッターを軽くしたいなら、日本シャッターメンテナンスへご連絡ください。
シリコンスプレーで注油して錆(さび)を防止する
まずは錆対策を見ていきましょう。シリコンスプレーで注油すれば、シャッターの錆つきを防止できます。
シャッターをスライドさせる部分は、軸受と同じくらいシャッターからの負荷に耐えている場所です。また、シャッターの内部機構とは異なり外気にさらされているため、乾燥や汚れが残りやすく、滑りが悪くなりやすくなっています。そのため、オイルを塗って潤滑させることが必要です。
なお、シャッター修理業者を呼んでももちろん対応してもらえますが、このくらいは自分で行った方がなにかとお得です。イメージとして、Youtube動画が非常に参考になります。
シャッターへ注油する際に準備するもの
グリスアップするためのオイルはさまざまなものがありますが、基本的にはシリコンスプレーがおすすめです。状況によっては他のタイプも使用できます。使い分けは以下の通りです。
- 外から見えない部品の錆びた部分:モリブデングリスなど質が良く使い勝手が良いもの
- ガイドレール:シリコンのもの
基本的にどれもホームセンターに行くと大抵売られています。
注意点として、下記2点を抑えておきましょう。
| 項目 | 理由 |
|---|---|
| 必ずシリコンタイプを使用する | ガイドレールに粘り気の高い潤滑剤や溶剤(グリス、オイル)の多く含まれているスプレーで塗布すると、逆に砂ぼこりやゴミなどが付着しやすくなる
※クレ556などは使用NG |
| フロア等にスプレーを使わない | 滑りが良くなりすぎる |
さらに用意すべきものとしては、バケツなどに入れた水と、布を2枚から3枚程度と、不要な歯ブラシなどもあると良いでしょう。
シャッターが重いときの正しい注油の仕方
注油の仕方としては、基本的に下記の流れの通りに実施していきます。
- シャッターをすべて上げておきガイドレールの中の異物や汚れを確認しておく。
- 布を1枚水につけた後に、固く絞ってガイドレール内の異物や汚れを拭き取る。
その際、隅の方は歯ブラシなどを使用すると便利です。 - もう1枚乾いた布にシリコンスプレーを吹きかけ、人差し指や中指にシリコンスプレーを吹きかけた布を巻きつけ、一緒にガイドレールのモヘヤ(毛の部分)の異物やゴミをふき取る。
- 指に巻き付けた布を、ガイドレールの溝全体をなぞるように吹く。
届かない部分は、安全に注意して脚立などを使用すると良いです。
※脚立がない場合、ガイドレールの上部へ直接シリコンスプレーを吹きかけても効果があります - 馴染ませるために、2回から3回シャッターを開閉する。
- シャッターに残ったはみ出た潤滑成分をふき取って完了。
※潤滑成分が残ると、掃除の跡や余分な光沢がついてしまいます。
上記のように錆びによりシャッターが重くなったときは、シャッターとレールの接合部にシリコンスプレーを塗ることで改善できます。
シャッター修理の専門業者へ依頼する
シリコンスプレーでの注油でどうにもならない場合、自分で注油するのが不安な場合は、シャッターの修理業者へ依頼するのが無難です。
すでに決まっているシャッター修理業者があるなら、そちらに依頼しましょう。もしどこに頼んで良いかわからない場合はインターネットで「シャッター修理+地名」などで検索すると複数の業者が出てくるのでお好みの業者を選んでください。
インターネットで見つかるシャッター修理業者の種類は下記でも紹介してるのでこちらも参考にしてください。
上記で修理業者を探すのもありですし、もちろん弊社「日本シャッターメンテナンス」にご連絡いただいても大丈夫です。
重いシャッターの修理を業者へ依頼した場合の費用感

シャッターの修理業者へ依頼した場合、費用の相場は以下のとおりです。
| 修理項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| スラットとガイドレールのグリスアップ | 5,000円~10,000円 |
| スプリングシャフトの巻きなおし | 15,000円~20,000円 |
| スプリングシャフトの交換 | 50,000円~100,000円 |
| 全交換(手動シャッター) | 15万~18万円 |
| 全交換(電動シャッター) | 25万~35万円 |
もし、これ以上高い金額を請求された場合はなぜ高額になるか理由を聞き、ご納得いただけなければ別の業者にも相見積りを取りましょう。比較検討できるよう業者は相見積りをとってから選ぶ方が安心です。
また依頼前に見積りが無料であるかはしつこいくらい確認しても構いません。
使用年数が10年未満でしたらスプリングシャフトの調整で良いと思いますが、10年以上のものはスプリング自体の劣化もありますのでスプリングシャフトの交換も検討にはいると思います。
古いものは調整しても割とすぐに重くなりやすいです。
なお、シャッターの修理費用の相場は、以下の記事で詳しく解説しています。
手動シャッターを修理する場合は電動シャッターに切り替えることも視野に入れる
また、手動シャッターを修理するのであれば、いっそのこと手動ではなく電動シャッターに切り替えるという手段も有効でしょう。
電動ならば、毎日手作業で行っていた開閉作業がボタン一つで簡単かつ、スムーズに行えます。車の中や家の中にいながらシャッター開閉を行えます。
手動シャッターのメリットやデメリット、電動シャッターのメリットやデメリットも考慮しながら検討すると良いでしょう。
ただ、電動シャッターへの切り替えには、10万円から20万円ほどの金額が必要になりますが、その価値は十分あるはずです。電動化を検討する方は下記記事も参考にしてみてください。
10年以上使い続けた古いシャッターを使っているなら交換がおすすめ
重たくなったシャッターが、設置から10年以上経っているのであれば交換を検討しましょう。
一般的にシャッターの耐用年数(寿命)は、10年〜15年とされています。
長期間使用したシャッターは部品の劣化が進み、修理よりも交換した方が経済的なケースも少なくありません。
また、古いシャッターを使い続けていると、突然故障したり事故につながったりするリスクもあります。
とくにスプリングが破断した場合、重大な事故につながる恐れがあるため注意が必要です。
なお、最新のシャッターは断熱性や防犯性も向上しており、住環境の改善効果に期待できます。
古いシャッターを交換する際の費用は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
定期的なメンテナンスこそシャッターが重くなるのを防ぐ有効な対策

「手動シャッターが重くなってきた……」「見積をお願いしたら高く修理代がついてしまった……」
上記のようにならないためにも、自分でメンテナンスを行うことで、シャッターを長く使えます。
そこで、自分でできるシャッターのメンテナンス方法を紹介します。
- 毎日大切に正しく使う
- 定期的に清掃・スプレーの塗布をする
- 年に1回から2回、シャッターを水洗いする
毎日大切に正しく使う
手動シャッターを開閉の際はどのように行っていますか。取扱説明書に従った正しい使用を心がけることが大切です。
シャッター開閉の際に、以下のようなことをすると、シャッターの巻き込み部分が斜めになってしまいます。
- 強い勢いで開閉する
- 片手での無理な開閉
- 開閉の際の位置が斜めや左右のどちらか一方に偏って開閉している
その結果、バランスが悪くなったまま使用を続けているとシャッターが重くなります。シャッターを利用するときは、真ん中部分の取っ手を持って、ゆっくり並行に開閉を行いましょう。
定期的に清掃・スプレーの塗布をする
重たくなってからシャッターにシリコンスプレーを塗布するのでは一時的な対処法にすぎません。
定期的にシャッターの掃除をするだけで長期的な利用につながり、シャッターは重たくなりにくくなります。シャッター板、ガイドレールの溝、スプリング部分を掃除するようにしましょう。
上記でご紹介した手順に沿って清掃を行えば、毎日快適に使用できるはずです。
しかし、掃除後に毎回シリコンスプレーを吹きかけ、残った潤滑成分をふき取るのが面倒な場合、ガイドレールの部分だけのスプレー塗布だけでも効果があります。
年に1回から2回、シャッターを水洗いする
ガイドレールやスプリングのメンテナンス以外にも、水洗いが効果的です。
年に1回から2回程度、シャッターを水洗いすることでシャッターを重くなることを防ぎます。ほこりや砂ぼこりがシャッターの隙間に入り、シャッターが重たくなる原因として考えられるため、水洗いを行うことで重たくなるのを防げます。
水洗いには、柔らかい布や洗車ブラシを使うと汚れやほこりが取れて綺麗になり、シャッターの開閉が軽くなります。
シャッターが重いと悩む方によくある質問

シャッターが重いと悩む方によくある質問は、以下のとおりです。
- 異音がするけどスプレーだけで直る?
- 自分でスプリング調整しても大丈夫?
- 途中で止まるのは危険なサイン?
- 業者へ相談する前に確認しておくことは?
適切な対処法を把握して、安全にシャッターを使用していきましょう。
異音がするけどスプレーだけで直る?
潤滑不足が原因で異音が生じているのであれば、清掃とシリコンスプレーの塗布で解決します。
ただし、異音の原因がスプリングの劣化や部品の摩耗にある場合、スプレーだけでは解決しません。
シャッターから継続的に異音が発生しているのであれば、専門業者に点検を依頼しましょう。できるだけ早く対処すると、軽微な修理で済むケースもあります。
自分でスプリング調整しても大丈夫?
スプリングの調整作業には専門的な知識と工具が必要です。誤った方法で調整を行うと、スプリングが破断する危険性もあります。
スプリングが破断した場合、大きな事故を引き起こす可能性があるため、DIYでの調整は避けてください。
スプリングは経年劣化により、どうしても緩んでしまいます。快適にシャッターを使用していくためにも、スプリングの調整費用は必要経費であると捉えておきましょう。
なお、DIYで対応できる範囲のシャッター修理に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
途中で止まるのは危険なサイン?
シャッターが途中で止まる症状は、重大な不具合のサインです。放置すると完全に動かなくなる恐れがあります。
シャッターが途中で止まる原因として、レールの変形、異物の挟まり、スプリングの劣化などが考えられます。
いずれも専門的な対処が必要な状況で、無理に動かそうとすると状況が悪化する可能性があるため注意が必要です。
業者へ相談する前に確認しておくことは?
わかる範囲で構わないので、使用年数や重くなった時期、異音が発生するタイミングなどをまとめておきましょう。
シャッターのメーカーや型番を控えておくと、打ち合わせをスムーズに進められます。
また、写真や動画を業者に提出すれば、より正確な診断と見積もりを受けられるでしょう。
なお、修理業者を選定する際のポイントを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
シャッターが重いときは原因を特定して適切に対処しよう

シャッターが重くなる原因には、スプリングの劣化、異物のつまりや潤滑油不足、スラット・ガイドレールの変形などが挙げられます。
シャッターが重いと感じた場合は、まずガイドレールを清掃し、注油してみましょう。清掃・注油しても症状が改善しないときは、専門業者による点検・修理が必要です。
軽微な修理であれば数万円で済む場合もあります。しかし、10年以上使用しているシャッターであれば、交換した方が経済的なケースも少なくありません。
重いシャッターでお困りなら、日本シャッターメンテナンスにお気軽にご相談ください。
経験豊富な技術者が、お客様のシャッターを最適な状態でご利用いただけるよう全力でサポートいたします。
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