シャッターの修理は9,800円で出来るか試算してみた

ブログ

シャッターの修理は9,800円で出来るか試算してみた

シャッター修理の豆知識
更新日:2021/04/07

インターネットでシャッター修理と検索すると皆さん一様にシャッター修理9,800円~と書かれていますが実際に可能かどうか検証してみました。なんかYoutubeみたいな題名ですね。

シャッター修理の費用相場はおよそ5万円

下記に詳しく書いてありますがシャッターが故障して業者を呼ぶとおよそ5万円程度必要となります。ただインターネットには9,800円でシャッター修理を請け負う!と謳うシャッター業者が多いです。たしかに5000円で終わらせる修理もありますがそれは本当にレアケースであってそれをさも一般的のように表現するのはフェアーではないと個人的には思います。その表現を採用すると弊社なんかは「シャッター修理900円から!」なんて表現ができてしまいます(;^ω^)

シャッター修理の平均費用・相場について

まずよくある基本料金ってなによ?

シャッター修理のサイトで料金案内を見ると出てくる基本料金9,800円の文字。謎です。おそらく各社によって定義が異なるしそもそも定義しているところも少ないと思います。おそらく「最低どんな簡単な工事でも9800円はいただきます」という決意表明のようなものだと思います。とりあえずあまり意味のある数字ではないと考えていいでしょう。

シャッターの修理にかかる費用の内訳

シャッターの修理を行うにあたって必要な経費はだいたい下記の項目に分類できます。

材料費

読んで字のごとく。シャッターのスラットが曲がってしまったり、スプリングシャフトが破損した場合など、シャッターの部品を交換する必要がある場合は当然ながらそれらの材料費が必要になります。厳密に言えばメンテナンスの際のオイルスプレー等の消耗品も材料費ですがこちらを計上するシャッター修理業者はいません。

出張費

こちらもわかりやすいと思います。いまや殆どの業者が見積り、出張費無料を謳っています。しかし現実は職人が現場に向かうことは会社にとっては経費になります。ガソリン代、車代、移動にかかる人件費、パーキング費用等がこちらに当たるものです。しかも会社的には往復分考えなければなりません。大型のシャッターの修理など数十万円の工事でしたら小さなものですが9800円の工事となるとこの割合は馬鹿にできません。

人件費

職人もお金を貰って仕事をしています。この職人単価はなかなか試算が難しいですね。一応、公共事業において専門知識のある職人の日当がおよそ20,000円となりますので8時間で割るとおよそ時給2,500円と見るのが目安でしょうか。また当たり前ですが二人の場合は2倍かかることになります。大型のシャッターは一人では対処できないので人件費がどうしても高くなります。

広告費

いわゆる集客コストです。仕事はまっていれば来る時代ではありません。自社の宣伝や他社からの紹介でシャッター修理業者はお客さんを集めます。これも各社の業態や集客ルートによります。シャッター業界ですと上手くやっているところで1顧客あたり2,000円程度。多くのシャッター業者は集客コストを5,000円以上かけています。

シャッター修理業界の集客コストについて

会社の利益

施工後、お客様から受け取った金額から上記の費用を差し引いたものが会社に残る利益となります。このお金は成約しなかった現場の補填するお金にもなるので毎回残して置かなければ仕事は回りません。つまり成約率50%の会社は上記費用と同額は残しておかないと仕事が続けられません。しかも残っても3割は税金で持っていかれます・・・。

シャッター修理の費用を9,800円で出来る条件

上記の項目を一つずつ検証してみます。それぞれのミニマムを考えてみます。

材料費がかからない工事であること

これは絶対条件。シャッターの材料は規格がバラバラでオーダーものが多いのでスラット一枚の交換で予算オーバーします。

職人と現場の距離が近く、駐車スペースがある(出来れば10分以内)

一気にハードルが上がります。シャッター修理業者はコンビニや不動産屋さんのように各地に沢山あるわけではありません。各県に10社あれば良い方で大抵が人口の多い場所に固まっています。たとえば神奈川県では横浜や川崎など神奈川東部に集中しており、西部の仕事も東部の業者が1時間以上かけて向かうことも多いです。

簡単に終わる作業

シャッターのグリスアップやシャッターが下がらないのでとにかく下げてほしいなんて場合でしょうか。現場調査やシャッターの修理施工含め最低30分はかかります。

めちゃくちゃ集客が上手くいっている業者である

自社集客でバリバリ集客できている会社さんである。インターネット上でみるならリスティング広告ではなく自然検索で上位にある会社さんがその可能性が高いです。それでも2000円はかかっていると見ていいでしょう。

成約率の高い(顧客満足度の高い)業者である

見積りを行って成約しない場合、その見積り自体が経費になります。その成約にいたらなかった分、成約した現場から回収しないといけません。ちなみに私は成約率70%超えのシャッター業者まで知り合いにおります。

9800円で出来るシャッター修理

材料費0円。現場の距離が30分以内でパーキングスペースがある(出張費3,000円)。30分で終わる作業(人件費:1,250円)。集客コストが低い業者(2,000円)。会社に残る利益3,550円。

会社に残る利益が3,550円なので成約率56.5%以上のシャッター業者は上記の仕事が可能ですね。実際私も年に何回かは5000円程度の修理は請け負っています。

本当に難しい9,800円のシャッター修理

理想的な試算をしましたが、現実的には結構難しいです。まず成約率50%超えというのがかなり選ばれた業者です。その選ばれた業者が現場から30分以内にいる確率はあまり高くありません。また集客コストも2,000円ではなく5,000円以上かけている業者がほとんどです。インターネットでシャッター業者を探すお客様はまずは価格から業者を選ぶことが多いです。シャッター修理は現場を見ないと料金がわかるようなものではありませんのでホームページの金額で業者を選ぶのはやめましょう。

お問合せ

出張費、見積無料、相見積もりも歓迎します!
メーカー品質のシャッター修理をメーカーより安く!
全国でシャッターの修理や交換をご希望の方はぜひご相談ください

この記事の監修者

経歴

シャッター修理の経験は17年以上。大手シャッターメーカーで5年間の製造・施工を経験後、シャッター修理会社に転職。現在は関西地区のチームリーダーとしてシャッター修理工事の指揮を執る傍ら、WEB担当として技術情報の発信も行う。

実績

  • 独立後1000件以上の施工件数
  • 個人宅の窓シャッターから空港倉庫の大型シャッターまで幅広く経験

保有資格


2024年8月31日

車庫のシャッターのメリットは?おすすめの選び方や費用感も解説

大切な愛車を盗難や雨風から守る車庫のシャッター。 実は、車庫のシャッターには車を守る以外にも様々なメ...

2024年8月31日

窓シャッターとは?雨戸との違いやメリット・費用について解説

自宅の防犯対策の一つとして、窓シャッターを設置しようかどうか検討している人もいるでしょう。窓シャッタ...

2024年8月31日

ガレージシャッターで安心・便利!シャッターの種類や素材も解説

ガレージシャッターとは、車を止めるガレージの前に設置するシャッターです。 セキュリティ性能を高め、外...

2024年8月31日

電動シャッターとは?導入するメリットや費用について徹底解説

自宅の防犯対策を強化したい場合、おすすめなのが電動シャッターです。便利な電動シャッターですが「本当に...

2023年10月28日

料金明細付き!三和シャッター修理の実例紹介

三和シャッターは日本の建材メーカーの一つで、シャッターに関しては日本トップシェアを誇る会社です。この...

プライバシーポリシー 監修者情報 対応エリア ブログ