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窓シャッターとは?雨戸との違いやメリット・費用について解説
- 更新日:2024/08/31
自宅の防犯対策の一つとして、窓シャッターを設置しようかどうか検討している人もいるでしょう。窓シャッターを後付けで設置することによって、今までになかったさまざまなメリットをもたらしてくれます。
その反面、窓シャッターの後付けは本当に必要なのかどうか、迷っている人もいるかもしれません。
今回は、窓シャッターを後付けすることによって得られるメリット・雨戸との違い・窓シャッターの種類・導入する際の費用相場などについて解説します。窓シャッターの後付けに興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
窓シャッターとは?
窓シャッターとは、建物に設置された窓をガードする役割を果たす健具の一種です。窓シャッターは使用していないとき、建物の窓の外の上部に収納されています。窓シャッターは細長い部材がすだれ常に連結されており、収納時は巻き取った状態で収納される仕組みです。
使用時は、窓の外に設置されている収納部から取り出し、上から下へ引き出します。窓が横に移動するのに対して、シャッターは上下に移動可能です。
シャッターを完全に下ろすと窓のスペースをすべて覆い、窓を完全にガードします。シャッターを下ろすと外から建物内が完全に見えなくなり、外からの光も遮断されます。
窓シャッターと雨戸の違い
「閉めることによって窓および建物内をガードする」「外からの光を遮断する」という窓シャッターと同じ機能を持っているのが、雨戸です。雨戸は後付けではなく最初から備え付けで設置されています。
窓シャッター同じ働きをすると思われている雨戸ですが、両者には以下のような違いがあります。
窓シャッター | |
動作 |
上下移動で開閉 |
素材 |
種類が豊富 |
費用 |
雨戸より高め |
雨戸 | |
動作 |
左右に移動 |
素材 |
木製・アルミなど |
費用 |
シャッターより安い |
また、窓シャッターには手動だけでなく電動タイプも存在します。雨戸に比べて多くの素材・種類が存在するのが、窓シャッターの特色です。
窓シャッターのメリット
窓シャッターと聞いても、設置することによって具体的にどのようなメリットがあるのか、把握していない人もいるでしょう。窓シャッターを設置することによって、以下のようなメリットが発生します。
- 防犯性
- 断熱性
- 遮光性
- 防風性
- 防音性
- プライバシー保護
上記の6つのメリットについて、それぞれの内容を次より説明しましょう。
防犯性
窓シャッターのメリットは、窓を通じての盗難などの被害から守ってくれる防犯性の高さです。空き巣などは窓ガラスを割って侵入することが多いですが、窓シャッターをしっかりと閉めていれば、窓ガラスの破損・侵入を阻止できます。
外出時の自宅不在時・就寝中の夜間であっても、空き巣から自宅を保護することできるでしょう。シャッターの種類によってはより防犯性の高い製品もあるため、防犯にこだわりたい人は選ぶことをおすすめします。
断熱性
窓シャッターは、外気をしっかりと遮断する断熱性に優れている点もメリットに挙げられます。住宅の窓は断熱性がないため、夏の猛暑時、冬の厳冬時は熱気・冷気が室内に侵入してしまうのが特徴です。
シャッターがあれば、断熱効果があるため、シャッターを閉めておけば猛暑・厳冬であっても、暑い・冷たい外気が室内に入ることはありません。
また、室内は外気による影響がなくエアコンを頻繁に使う必要がないため、省エネ効果もあります。
遮光性
シャッターのメリットは、遮光性があることもメリットに挙げられます。日光が差し込みやすく、周囲に建物がたくさんあり街の灯りが入りやすい環境だった場合、室内は明る過ぎて落ち着かない、夜に眠れないといったケースもあります。
しかし、シャッターを下ろせば完全に光を遮断できるため、外の光が入ってくる心配はありません。この状態で室内の電気を調整すれば、自分好みの明るさで過ごせます。特に夜は真っ暗な寝室で眠りたいという方におすすめです。
防風性
シャッターは、防風性が高いのもメリットの一つです。シャッターがなく窓だけの状態だった場合、窓をしっかりと閉めていても建物の隙間から冷たい風が入り込むケースもあります。建物が築年数が長く老朽化が目立つ場合は、さらに隙間から風が入りやすくなるでしょう。
これが暖かい時期であればまだ問題ないですが、真冬だった場合は冷たい外気が部屋に侵入して、室内であっても快適に過ごせません。しかしシャッターがあれば、隙間をしっかりと埋めて風の侵入を防いでくれます。
防音性
防音効果もあるのが、シャッターのメリットの一つです。近隣の住民が騒々しい・自宅近辺に大通りがあって交通量が多いなどの理由で、外からの音がうるさいと、自宅にいても快適な時間が過ごせません。
かといって防音設備の整ったリフォームをすると費用がかかります。そのような外からの騒音に悩んでいる方は、窓シャッターの設置がおすすめです。シャッターは防音機能にも優れているため、シャッターを下ろせば騒音をシャットアウトしてくれます。
プライバシー保護
窓を完全に遮断してのプライバシー保護の効果もあるのが、シャッターのメリットです。外にいる通行人などの視線を遮断する手段がカーテンですが、カーテンをしていても視線が気になる人もいるでしょう。
そのカーテン以上に遮断する能力に長けているのが、窓シャッターです。窓シャッターさえ下ろせば外からの視線・声を遮断してくれるため、安心して室内で過ごせます。プライバシー保護を徹底したい人には、窓シャッターがおすすめです。
窓シャッターのデメリット
窓シャッターには、以下のようなデメリットもあります。
- 設置費用
- メンテナンス
- 開閉時間
- 外観への影響
上記4つのデメリットについて、次より内容をそれぞれ説明します。
設置費用
窓シャッター設置におけるデメリットの一つが、設置費用がかかるという点です。シャッターは本体・設置工事費用などがかかり、その額は決して安くはありません。
しかし、シャッターの種類・自宅の窓のサイズなどによって金額が異なるため、場合によっては安く済ませることも可能です。ただし役割の健具である雨戸よりは本体・設置費用が高めとなっているため、人によっては経済的に苦しい出費になるといえるでしょう。
メンテナンス
窓シャッターは、雨戸よりもメンテナンスのための手間がかかることがデメリットです。定期的な掃除・点検が必要であり、手を抜いてメンテナンスをしないで放置しておくと、故障の原因になります。
特に電動シャッターの場合、精密機器なので使用する頻度が高いと、機器そのものの劣化が早まる可能性が高いです。さらにメンテナンスを怠ると故障して、使用そのものが不可能となり修理代も高額になります。そのため、故障を回避するためのまめなメンテナンスが必須です。
開閉時間
手動シャッターと電動シャッターは開閉時間に違いがあり、人によっては電動シャッターの動作が遅いと感じる人も少なくありません。手動の場合はすぐに開閉ができますが、電動シャッタの場合はリモコン・スマホ操作による自動開閉です。
電動によるシャッターの開閉は安全面も考慮して遅めです。操作を開始してから完全に閉まるまでに時間が費やされます。その時間の遅さに関して、デメリットだと強く感じる人は、電動シャッターが向いていないかもしれません。
外観への影響
窓シャッターを設置したあと、シャッターのカラー・材質などが自宅の雰囲気に適していなかったという失敗をするケースもあります。シャッター設置はその機能性にだけにこだわり、カラーや材質を気にしない人も少なくありません。
設置したあとに派手なカラー・材質の違和感などが際立ち、自宅の外観およびその周辺とは不釣り合いな感じになってしまったというパターンもあります。そのため、購入前にカラーや材質も確認しないといけません。
窓シャッターの種類
窓シャッターの種類は電動・手動という分け方以外に、以下のような分類があります。
- クローズタイプ
- スリットタイプ
- ブラインドタイプ
次より上記3つの種類について、それぞれの詳細を説明します。
クローズタイプ
クローズタイプは、窓を隙間なく覆うタイプのシャッターです。窓が完全に隠れるため、防犯性・遮光性・防風性・断熱性・プライバシー保護など、多くのメリットを備えています。
台風が来た際の豪風で物が飛んできて窓の部位に当たっても、クローズタイプを利用していれば窓ガラスの破損、それに伴う怪我をする心配もありません。
自宅の室内と外を完全に遮断できるメリットのあるクローズタイプですが、それがデメリットととらえられるケースもあります。遮断することによって太陽光がまったく部屋に入らず昼夜の判断ができない、通気性がないのがデメリットといえる点です。
スリットタイプ
すだれのように切り込みがあるタイプのシャッターが、スリットタイプです。すだれ状になっているため、シャッターを完全に下ろしても、隙間から外の光が漏れる仕様になっています。
太陽光の強烈な光を遮断したいけれど少しは室内を明るくしたい、外が昼か夜かわかるくらいの状態をキープしたいという人におすすめのタイプです。
また、窓を開けて網戸だけにした状態でシャッターを下ろせば、通気性がよくなり換気ができます。
防犯性・プライバシー保護が若干薄れ、クローズタイプより価格も高めな点がデメリットです。
ブラインドタイプ
ブラインドカーテンと同じ構造なのが、ブラインドタイプのシャッターです。ルーバーと呼ばれている羽が連なって構成されており、ルーバーの角度を調整できる仕様になっています。
ブラインドタイプの特徴は、ルーバーの角度調整によって通気性・遮光性の調整が自由にできる点です。その時の都合によって換気・光の遮断などを選択して調整できます。他のタイプのシャッターと違って、カスタマイズできる点がブラインドタイプのメリットです。
形状がルーバー形式のため掃除がしづらく、また複雑な構造のため値段も高めに設定されていることがデメリットといえます。
窓シャッター導入費用の相場は?
窓シャッターを自宅に設置する場合、いくらほどの費用がかかるのでしょうか。窓シャッターはさまざまな種類があり、また自宅の窓の大小に合わせることによって変化する仕組みです。
ここでは、大きく分けて以下2つの窓シャッターについて説明します。
- 手動シャッターの費用相場および故障した際の修理費用
- 電動シャッターの費用相場および故障した際の修理費用
シャッター購入を検討している方は、以下の情報を参考にしてください。
手動シャッターの場合
手動シャッターの設置および修理費用の相場は、次のとおりです。
- 設置費用:6万〜17万円
- 修理費用:2万〜10万円
設置・修理共に費用の相場には幅があります。その理由はシャッターには手動・電動以外にもさまざまな種類があるからです。
シャッターは。サイズ・素材・タイプとさまざまな種類が存在します。タイプについては手動・電動の2タイプが代表的な分類ですが、それ以外にも分類されている仕組みです。
タイプにはシャッターの構成であるクローズ・スリット・ブラインドと3つの種類があり、それぞれ性能が異なります。どのタイプが自分に適しているのか、事前によく考えてから決めましょう。
電動シャッターの場合
電動シャッターの設置および修理費用の相場は、次のとおりです。
- 設置費用:10万~35万円
- 修理費用:2万5,000~35万円
電動シャッターも手動と同様に、購入・修理費用ともに相場に幅があるのが特徴です。そして電動はシャッターに食わせて電動機器も搭載されているため、通常のシャッターより高額となっています。
電動はさらにメンテナンスもまめにやらないと故障してしまい、その場合は可動不可能になるのが特徴です。手動以上に扱いに注意しないといけません。ただしリモコン操作だけで開閉が可能なので、使用する際の手間が一切かかりません。電動と手動、どちらが自分に適しているのか、事前によく考えましょう。
窓シャッターを取り付けて防犯性・安全性確保や省エネ対策をしよう
窓シャッターを自宅に設置すれば、防犯性・遮断性・プライバシー保護がアップするのが特徴です。日頃の安全性・プライバシー保護に用心している人にとって、安全をもたらす心強いツールとなってくれます。太陽光だけでなく外気も遮断してくれるため、省エネ効果も期待できるのがメリットです。
ただし、設置・修理ともに通常の雨戸より値段が高いなど、デメリットもあります。窓シャッター導入にあたり、メリットとデメリットをしっかりと把握することが大事です。
窓シャッターを取り付けて、安全性の確保・省エネ対策を実現し、快適な暮らしを送りましょう。