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店舗用シャッターは必要?種類別の特徴や導入・後付けの費用相場も紹介
- シャッター修理の豆知識
- 更新日:2025/09/27
「本当にシャッターが必要なのか」「費用はいくらかかるのか」とお悩みの経営者の方も多いのではないでしょうか。
店舗用シャッターは防犯対策に有効で、業種や立地によっては必須の設備です。適切な種類を選択すれば、コストを抑えつつ安全な店舗運営を実現できます。
本記事では、店舗用シャッターの種類や導入費用の相場、選び方のポイントまで詳しく解説します。シャッターの導入を検討中の方は、最後までお読みください。
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店舗用シャッターとは?住宅用シャッターとの違いを解説
店舗用シャッターは、商業施設や事業所の入口・窓を保護する可動式の鋼製扉です。営業終了後の防犯対策や、自然災害から店舗を守る役割を果たします。
店舗用シャッターと住宅用シャッターの主な違いは、耐久性と防犯性能の高さにあります。
店舗用は商業利用を前提とするため、より頑丈な鋼板を使用し、こじ開けに対する抵抗力を重視して設計されているのが一般的です。
また、店舗用シャッターは、操作頻度の高さが考慮されている点も特徴です。
住宅用シャッターが台風時や長期外出時など限定的な使用を想定しているのに対し、店舗用シャッターは毎日の開閉作業に耐えられる耐久性が求められます。
そのため、電動タイプや遠隔操作機能を搭載した製品が多く採用されています。
店舗へシャッターの導入が必要なケースとメリット
店舗にシャッター導入が必要となる主なケースは、以下のとおりです。
- 現金や高額商品を扱う店舗
- 人通りの少ない立地にある店舗
- 深夜営業を行わない店舗
- ガラス張りの大きな開口部がある店舗
- 防火地域に位置する店舗
店舗用シャッター導入のメリットは、防犯性が大幅に向上する点です。ガラス破りや侵入窃盗のリスクを軽減し、店舗資産を守れます。
また、台風や突風による飛来物から、ガラス面を保護する効果にも期待できます。ガラスの交換費用や商品の損失を防ぐことで、コストを削減できる点もメリットです。
そのほか、閉店後の店内を見えなくすることで、プライバシーを保護し狙われにくい環境を作ります。
なお、シャッターのメリット・デメリットをより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
店舗用シャッターの種類と特徴
店舗用シャッターには多様な種類が存在し、それぞれ異なる特徴と用途を持ちます。導入する際は、店舗の規模や立地条件、予算に応じて最適な製品を選択するのが重要です。
ここでは、主要な店舗用シャッターのタイプと特徴を詳しく解説します。
軽量シャッターと重量シャッターの違い
軽量シャッターは、アルミニウム合金や薄鋼板を使用した重量の軽い製品です。
開閉時の負担が少なく、手動操作でも比較的楽に扱えるのが特徴で、小規模店舗や予算を抑えたい場合に適しています。
一方、重量シャッターは厚い鋼板を使用し、高い防犯性能を持ちます。こじ開けや切断に対する抵抗力が強く、現金や貴重品を扱う店舗に最適です。
ただし、重量シャッターは重量があるため、電動タイプを採用するのが一般的です。
また、耐用年数(寿命)にも違いがあり、軽量シャッターは約10年、重量シャッターは約15年とされています。
グリルシャッター・パイプシャッター
グリルシャッターは、鋼製の格子状構造を持つシャッターです。閉鎖時でも店内の様子を確認でき、通気性を保てる点が特徴で、完全な遮蔽を避けたい場合に適しています。
パイプシャッターは、丸パイプを縦に配列した構造のシャッターです。
開放的な印象を与え、商品を外部から確認できるため、アパレル店舗やショーウィンドウがある店舗で多く採用されています。
両者とも完全密閉タイプよりも防犯性が劣るため、立地や業種を考慮して選択しなければなりません。
なお、グリルシャッターの特徴をより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
横引きシャッター
横引きシャッターは、左右にスライドして開閉するタイプのシャッターを指します。上部に巻き上げスペースが不要なため、天井高の低い店舗や軒の出幅が少ない建物に最適です。
横引きシャッターのメリットは、設置スペースの制約が少なく、既存建物への後付けが比較的容易な点です。
また、メンテナンス性も良好で、レール清掃や注油などのメンテナンスが簡単に行えます。
横引きシャッターには、手動タイプと電動タイプがあり、間口の広い店舗では電動タイプが推奨されます。
防火・防煙シャッター
防火・防煙シャッターは、火災時の延焼防止と煙の拡散阻止を目的とした特殊なシャッターです。建築基準法や消防法に基づき、特定の建物では設置が義務付けられています。
防火シャッターは、火災時に自動で降下し、火炎の進行を一定時間食い止めます。防煙シャッターは、煙感知器と連動して作動し、避難経路の確保に重要な役割を果たす設備です。
防火・防煙シャッター設置の必要性の有無は、自己判断せず建築士や消防署へ確認しましょう。
なお、シャッターの分類をより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
店舗用シャッターの取り付け・後付けにかかる費用相場はいくら?
店舗用シャッターの取り付け・後付けにかかる費用相場は、以下のとおりです。
費用項目 | 新規取り付け | 後付け | 交換取り付け |
---|---|---|---|
シャッター本体費用 | 65,000円〜350,000円 | 65,000円〜350,000円 | 65,000円〜350,000円~ |
取り付け工事費用 | 30,000円~70,000円 | 50,000円~200,000円 | 30,000円~70,000円 |
鍵の交換費用 | – | – | 3,000円〜20,000円 |
既存シャッター撤去費用 | – | – | 20,000円~50,000円 |
合計費用の目安 | 95,000円~420,000円 | 115,000円〜550,000円 | 118,000円~490,000円 |
費用は開口部のサイズ、シャッタータイプ、付属機能によって変動します。また、設置場所によっては追加費用が発生する可能性もあるため、正確な見積もりには現地調査が必要です。
新規取り付けにかかる費用
新たに店舗へシャッターを取り付ける場合は、「シャッター本体の費用」と「取り付け工事費用」が主な内訳となります。
一般的には、シャッター本体の価格が数万円〜数十万円、取り付け費用が30,000〜70,000円程度かかるといわれています。たとえば、手動の軽量シャッターであれば比較的安価に済む一方、電動タイプや重量シャッターなど高性能なものを選ぶと費用は高くなるでしょう。
また、シャッターの大きさによっても費用が変動します。店舗の入り口が大きければ、それだけ使用する素材が増え、取り付け作業も複雑になりがちです。シャッターボックスの設置スペースを確保できるかどうかで追加の調整費用が発生する場合もあります。
工事当日は店舗営業との兼ね合いも踏まえ、業者とスケジュールを調整しましょう。夜間工事や休日工事を希望するときは追加費用がかかることもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
後付けにかかる費用
既存店舗への後付け設置は、建物の構造確認や既存建材の加工費、補強工事が必要になるケースがあります。そのため、新規取り付けよりも工事費用が高くなるのが一般的です。
電動シャッターを後付けする場合は電源の新設工事も必要で、さらに費用が増加します。
また、営業中の店舗への設置では、工事時間の制約により作業効率が下がり、工期が延長されることもあります。
工期が延長すると追加の人件費が発生する可能性もあるため、事前に契約内容を確認しておくことが大切です。
交換取り付け時の費用相場と注意点
既存のシャッターを交換する場合は、新規取り付けにはなかった「撤去費用」が発生する点に注意が必要です。撤去費用の目安は20,000〜50,000円ほどですが、シャッターの設置状況や部材の劣化状態によっても変わります。
さらに、シャッター本体の素材や機能によって費用の幅は大きく、手動タイプなら65,000〜180,000円、電動タイプなら65,000〜350,000円程度が一般的な相場です。また、シャッターの鍵交換が必要であれば3,000〜20,000円前後かかります。
既存のシャッターを取り外さずに新しいシャッターを前面に取り付けられるケースもあるため、費用を少しでも抑えたい場合は専門業者に現場を見てもらい、施工方法を複数パターンで提案してもらうのがおすすめです。
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店舗用シャッターの選び方|4つの比較基準を紹介
自店舗に最適な製品を選定したい方は、以下の4つの基準を意識しましょう。
- 防犯性:壊されにくさと施錠性能
- デザイン性:店舗イメージや景観との調和
- 操作性:電動と手動、日常利用での利便性
- 法令対応:防火地域・建築基準法との関係
店舗用シャッター選択時は、複数の要素を総合的に評価することが重要です。
防犯性:壊されにくさと施錠性能
防犯性は店舗シャッター選びでもっとも重視すべき基準です。鋼板の厚みがあるタイプや二重ロック、こじ開け防止構造を備えたものなら、閉店後の侵入リスクを大幅に減らせます。
現金や高額商品を扱う店舗では、厚さ1.2mm以上の鋼板を使用した重量シャッターを導入するのが一般的です。
また、錠前の種類にもさまざまなタイプが存在しますが、ディンプルキーや電子錠がピッキング対策に有効とされています。
なお、シャッターの防犯効果に関してより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
デザイン性:店舗イメージや景観との調和
外観は店舗の第一印象を決める大切なポイントです。
木目調やカラー塗装、ロゴ入りの店舗用シャッターを設置すれば、ブランドイメージを高めつつ、街並みに調和する「おしゃれな店舗」を演出できます。
とくにアパレルや美容関係の店舗では、デザイン性の高いシャッターが顧客獲得にも寄与します。
また、長期的に美観を維持できるよう、耐候性や汚れにくさも検討要素に含めましょう。
操作性:電動と手動、日常利用での利便性
店舗では毎日シャッターを開閉するため、操作性も重要な選定基準です。電動タイプはボタン一つで操作でき、大型店舗や重量のあるシャッターに適しています。
リモコン操作や自動開閉機能により、開店準備の効率化も図れます。
一方、手動タイプは導入コストが安く構造が単純なため、小規模店舗やコストパフォーマンスを重視したい店舗におすすめです。
メンテナンス費用も電動タイプより抑えられ、停電時でも動作する安心感があります。
法令対応:防火地域・建築基準法との関係
防火地域や商業施設内では、防火シャッターや防煙シャッターの設置が義務付けられるケースがあります。
ただし、建築基準法や消防法を満たさないシャッターは設置できないため、製品を選定する際は必ず法令に適合しているかをチェックしてください。
また、自治体の景観条例によってシャッターの色彩や意匠が限定されるケースもあります。判断がむずかしいケースも多いので、信頼できるシャッター業者に相談しましょう。
なお、防火シャッターの法定点検に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
店舗用シャッターの導入費用を抑えるコツ
店舗用シャッターの導入費用を抑えるコツは、以下の3つです。
- 複数業者に相見積もりを取る
- 中古・リースを活用する
- 他の工事とまとめて依頼する
複数業者に相見積もりを取ることで、適正価格を把握できます。少なくとも3社程度に見積もりを依頼し、価格や工事内容、保証条件を比較検討してください。
また、中古・リースを活用すれば、初期投資を削減できます。ただし、耐用年数や保証内容を十分に確認しておきましょう。
他の工事とまとめて依頼して、足場設置費用や出張費などを抑える方法も有効です。
なお、日本シャッターメンテナンスでは、お客様の予算や状況に応じて最適なシャッターを提案しています。コスト削減のご相談もお気軽にお問い合わせください。
店舗用シャッターの耐用年数とメンテナンス方法
店舗用シャッターの耐用年数は、使用環境によって変動するものの、おおよそ10〜15年とされています。
しかし、トラブルを防ぎながら、耐用年数いっぱいまで使用するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
日常的な清掃では、レール部分の異物を除去したり、スラット表面の汚れを落としたりするのが効果的です。
また、月1回程度シリコンスプレーを塗布すると、スムーズな開閉動作を維持できます。
店舗用シャッターの不具合にありがちなキーキー音の解決法は、以下の資料を参考にしてください。
参考:一般社団法人 日本シヤッター・ドア協会|シャッター・ドアメンテナンスガイド
ただし、店舗用シャッターの修理や各種部品の交換などは、専門業者へ依頼しましょう。
なお、シャッターの寿命が延びるメンテナンス方法は、以下の記事でも詳しく解説しています。
店舗用シャッターの修理費用の相場は?
店舗用シャッターの修理費用は、故障内容や部品交換の必要性により大きく変動します。主な修理項目と費用相場は以下のとおりです。
修理内容 | 費用相場の目安 |
---|---|
メンテナンス | 5,000円~8,000円 |
手動シャッターの調整(スプリングシャフトの調整) | 10,000円~15,000円 |
スラットの寄れの調整 | 15,000円~30,000円 |
スラットの凹みの修理 | 20,000円~ |
中柱の交換 | 15,000円~30,000円 |
障害物検知装置の交換 | 30,000円~40,000円 |
水切りの交換 | 35,000円~50,000円 |
スプリングシャフトの交換 | 65,000円~80,000円 |
電動シャッターの送受信機の交換 | 40,000円~ |
電動シャッターの制御盤の交換 | 100,000円~150,000円 |
手動シャッターの電動化 | 150,000円~200,000円 |
シャッターの鍵ユニットの修理 | 20,000円~ |
スラット部分の交換は、損傷範囲により費用が変わります。
部分交換で対応可能な場合は1枚あたり5,000円〜ですが、複数枚の交換や全面交換が必要な場合は、新品を購入した方が経済的な場合もあります。
電動シャッターの修理費用は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
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店舗用シャッターは、防犯対策と資産保護の役割を果たす大切な設備です。適切な種類のシャッターを選択すれば、安全性の向上と店舗運営の効率化を実現できます。
耐用年数(寿命)は10年〜15年とされていますが、定期的にメンテナンスを実施すると、故障を防ぎつつ長く使用できます。
店舗用シャッターの導入や交換を検討している場合は、複数のシャッター業者に見積もりを依頼し、価格やアフターサポートを比較検討しましょう。
日本シャッターメンテナンスでは、豊富な実績と専門知識を活かし、お客様の店舗に最適なシャッターを提案しています。
店舗用シャッターに関するご相談やお見積もりは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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