シャッター構造を徹底解説!仕組みと部品の役割

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シャッター構造を徹底解説!仕組みと部品の役割

シャッター
更新日:2025/06/06

シャッターはガレージや店舗など、多くの場所で活躍する防犯・防災を担う設備として欠かせない存在です。しかし、普段からシャッターを操作するものの、その構造や部品の名称・役割をしっかり把握している方は意外と少ないのではないでしょうか。シャッター構造を知ることで、なぜ巻き上げ時にスムーズに動くのか、どの部分をメンテナンスすれば長く使い続けられるかなど、さまざまな疑問が解決します。

本記事では、シャッターの基本構造と部品の役割を丁寧に解説し、正しい選び方やメンテナンスのポイントも紹介。シャッターをより効果的かつ安心して使用するために、ぜひ参考にしてみてください。

シャッター構造の基礎を押さえよう

シャッター構造を理解するためには、まずは基本的な仕組みや主な部品の名称・働きを知ることが欠かせません。シャッターには、大まかに分けて「スラット」「レール」「シャフト」「巻き取り装置(バネやモーター)」「ロック機構」といった要素が含まれ、それぞれが連動することで開閉をスムーズに行えるのです。ガレージや店舗など、シャッターが設置される環境によっては、耐久性や防犯性を強化するための追加要素が組み込まれることも多々あります。こうした基礎を押さえることで、トラブルが起きた際にどこを点検すればよいか、どのようにメンテナンスすれば故障を予防できるかが見えてくるでしょう。以下では、シャッター構造の基礎となるポイントをさらに掘り下げて解説します。

 

スラットとレールの役割

シャッター構造のなかでも、最も目立つのが「スラット」と呼ばれる羽根状の部材です。これは、金属やアルミ、ステンレス、あるいは樹脂などの素材で形成され、一枚ずつ連結されることで遮蔽や防犯の機能を果たします。スラットは巻き上げ時にレール内を通り、あるいは外部にスライドさせる仕組みになっており、この際レールがきれいなガイドとなることでスムーズな上げ下げが可能となるのです。スラットの素材によっては、防火性能や断熱性能、防音性能などを付与できる場合もあり、シャッターを取り付ける環境や目的に応じて選択されます。

一方のレールは、シャッターの両側面に取り付けられ、スラットが正確に上下へ動くための案内を行います。レールには、砂やホコリが溜まりやすい特徴があるため、定期的に清掃しないとスラットの動作不良を引き起こす原因となります。特に屋外に面しているガレージシャッターや、車の排気ガス・泥などが入り込みやすい場所では、レールの掃除が故障防止に大きく貢献するでしょう。

 

巻き取り装置とシャフトの仕組み

スラットを巻き上げ、上げ下げを可能にするために欠かせないのが「巻き取り装置」と「シャフト」です。手動シャッターの場合はバネの力を利用し、スラットを引き上げる際にはバネが伸び、下げる際にはバネが縮むといった原理で補助を行います。巻き取り装置には複数のバネやワイヤーが組み込まれ、これらが経年劣化で伸びきったり切れたりすると、シャッターが重たく感じる、あるいは正常に動かないなどのトラブルを招きがちです。

電動シャッターの場合は、モーターが組み込まれ、スラットを巻き取る力をモーターからシャフトへ伝達します。シャフトはスラットの最上部に取り付けられ、回転しながらスラットを巻き取り、収納する役割を担います。このシャフト部分にはベアリングや歯車などのパーツも含まれ、摩耗や汚れの影響を受けやすいため、定期的な点検や給油が動作安定につながります。特に長期間使っている電動シャッターでは、モーターとシャフトの噛み合わせにズレが生じることがあり、早期に対処しないとモーター焼き付きなど深刻な故障へ発展するリスクがあるため注意が必要です。

【図解】シャッターの構造と鍵の仕組み|各部位の機能・故障原因・対処方法も紹介

 

シャッター構造の種類と選び方

シャッター構造にはさまざまな種類があり、設置環境や使い勝手、防犯性・防火性など求める性能によって適したタイプが異なります。大きく分けると、住宅のガレージや倉庫でよく見かける「巻き上げ式シャッター」、店舗入口などで見かける「オーバースライダー」や「グリルシャッター」、さらには防火・防煙機能を持つ「防火シャッター」などが挙げられます。それぞれ構造の違いがあり、取付スペースやメンテナンス性、価格帯にも差があります。

ここでは代表的なシャッター構造の種類と、それらの選び方のポイントを解説していきましょう。

 

巻き上げ式シャッターの特徴

もっとも一般的に普及しているのが、スラットを上部へ巻き取る「巻き上げ式シャッター」です。ガレージシャッターとして利用されるケースが多く、手動タイプから電動タイプまで幅広く展開されているのが特徴となります。スラットは薄い板状の羽根が連結されており、巻き取り時にはスラット同士が重なり合いながらロール状に収納されるイメージです。

巻き上げ式シャッターのメリットは、シャッターを巻き取りボックス内にコンパクトに収められるため、開口部の有効スペースを確保しやすい点です。特に天井部分に設置可能な場合は、車の高さ制限に影響を及ぼしにくく、使い勝手が良いとされています。また、素材やオプション機能(断熱材入り、電動ロック機能など)も選択の幅が広く、防犯性や断熱性を高めたいニーズにも対応しやすいのが魅力です。

一方で、手動タイプの場合はバネやワイヤーが劣化すると操作が重く感じられることがあり、電動タイプではモーターや制御部のメンテナンスが必要になる点は注意が必要と言えます。

 

オーバースライダー・グリルシャッター・防火シャッター

巻き上げ式以外にも、用途に応じて構造が大きく異なるシャッターが存在します。たとえば「オーバースライダー」は、スラットを水平に折り曲げて天井方向へ収納する仕組みで、ガレージ内部の天井スペースが十分にある場合に使われます。巻き上げ式に比べて静音性や操作性に優れ、開口部をより大きく確保しやすいメリットがある半面、設置スペースが必要な点には留意が要ります。
店舗のショーウィンドウなどで見かける「グリルシャッター」は、スラットに格子状やメッシュ状の構造を採用し、通気性や視認性を重視しています。夜間の防犯と昼間のディスプレイ活用を両立できるのが特徴で、デザイン性にもこだわった製品が増えています。

「防火シャッター」は、火災発生時に煙や火の拡散を防ぐ目的で設置されるシャッターで、一般的なスラットに加えて耐火材や防煙材を内蔵しているものもあります。法的な規制がある建物では設置が義務付けられているケースもあり、一般的なシャッターよりも重量があり高価ですが、非常時に人命や建物資産を守る重要な役割を果たします。

 

シャッター構造とメンテナンスの関係

シャッターを長持ちさせるためには、構造に合わせたメンテナンスが欠かせません。たとえば、巻き上げ式ならレールやスラットへの異物混入を防ぎ、バネやワイヤーの状態を定期的にチェックすることが重要になります。オーバースライダーやグリルシャッターの場合は、シャッターの収納スペースや摺動部にホコリや汚れが溜まらないよう清掃が必要です。

電動シャッターであれば、モーターや制御基板の異常を早期に発見するために、定期点検を受けるとトラブルを防ぎやすくなります。このようにシャッターの構造を理解しておけば、どのパーツを重点的にケアすれば故障を予防できるかが明確になるでしょう。

 

素材に応じた掃除と防錆対策

シャッターに使われる素材は、スチール、アルミ、ステンレスなど多岐にわたりますが、それぞれ特性に応じたケアが必要です。スチール製シャッターはサビに弱いため、塗装や防錆処理を怠ると塗膜の下から腐食が進行し、スラットが脆くなりやすくなります。アルミ製は軽量でサビに強い半面、衝撃に弱いためへこみや曲がりに注意が必要です。ステンレス製はサビに非常に強い一方、汚れや指紋が目立ちやすい特性があるため、見た目を気にする場合はこまめな拭き取りが望まれます。
屋外に面したシャッターでは、雨風や砂ボコリ、落ち葉などが常に降り注ぐ環境にあることを踏まえ、月に一度程度はレール内のゴミ除去や表面の汚れ拭きを行うのがおすすめです。防錆スプレーや潤滑油を正しく使うことで、スムーズな動作と素材の劣化防止が期待できますが、塗りすぎはかえってホコリを集める原因となるため、使用量には注意しましょう。

点検と故障予防のためのチェックポイント

シャッター構造を理解したうえで、故障を予防するために押さえておきたいチェックポイントはいくつかあります。まずは開閉時の音や感触です。普段と違ってガリガリとした異音がする、動きがぎこちなくなったという場合は、レールに異物が入っているかバネ・モーターに負担がかかっている合図かもしれません。次に、スラットの連結部分やレールとの隙間を目視で確認し、大きな歪みや曲がりがないかを確かめます。また、ロック機構の鍵穴が錆びていないか、リモコン操作に遅延や反応不良がないかなど、操作面のトラブルも見逃せません。

特に電動シャッターでは、モーターや制御基板が故障すると動かなくなるだけでなく、過電流やショートのリスクもあるため、異常があれば早めに修理業者へ連絡しましょう。定期的な点検や簡単なメンテナンスを行うことで、シャッターの構造部品を健全に保ち、大きな故障や交換を回避することが可能です。

 

シャッター構造を知ったうえで選ぶポイント

シャッターを新しく導入する、あるいは交換を検討する際には、構造を理解しておくことが大きなメリットとなります。どのようなシャッターを選ぶべきかは、防犯性、耐候性、操作性、デザインなど、用途や設置環境に左右されます。ここでは、シャッター構造をふまえた選択のコツやポイントを整理してみました。

 

目的に応じた機能と素材の選択

まずは、シャッターを取り付ける目的と重視したい機能を明確にしましょう。例えば、防犯性を最重視するのであれば、厚みのあるスチール製や高い耐久性を持つ素材を選ぶと安心です。防音・断熱効果を狙うなら断熱材入りのスラットを採用したモデルが適していますし、風通しや採光を保ちながら防犯を確保したい場合はグリルシャッターが候補に挙がります。

また、海辺や湿気の多い地域では、防錆性能の高いアルミやステンレス素材がおすすめですし、寒冷地なら雪や凍結に強い設計を持つ製品が選ばれやすくなります。シャッター構造を理解することで、どういった素材や機能を備えていれば自分の目的を達成できるかが明確になり、無駄なコストを抑えつつ理想的な製品を選びやすくなるでしょう。

 

施工スペースや開閉方式を考慮

シャッターを導入する際は、現場のスペースや取り付け条件も大きな要素です。巻き上げ式は上下方向に大きな巻き取りボックスを設置するため、天井高さや奥行きが十分かを確認する必要があります。オーバースライダー式は、天井部分にシャッターをスライド収納するスペースが必要なので、ガレージ内部に配管や照明器具などの障害物がないかを事前にチェックが欠かせません。


また、手動か電動かという選択も重要です。電動シャッターは操作性が高く、防犯性も向上しやすい一方で、モーターや制御部のメンテナンスコストが発生します。停電時には開閉ができなくなるリスクもあるため、非常用の手動操作が用意されているかなど確認するのがベターです。一方、手動シャッターは構造がシンプルで故障リスクが比較的低いですが、開閉時にある程度力が必要となるため、高齢者や女性が頻繁に使う環境では負担が大きくなるかもしれません。

こうした要素を総合的に判断し、設置場所や利用者のニーズに合ったシャッターを選択するのがおすすめです。

 

シャッター構造と防犯・防災性能

シャッターは外部からの侵入を防ぐ防犯機能に加え、風や雨、火災などから建物内部を守る防災機能も期待されています。構造が異なると、防犯性能や耐候・耐火性能にも大きな差が生まれます。ここでは、シャッター構造がもつ防犯・防災性能の観点から、どのような点に注意すればよいかを解説します。

 

防犯シャッターの構造と特徴

空き巣や不審者の侵入を防ぐため、防犯性能を強化したシャッターが「防犯シャッター」と呼ばれるカテゴリーに該当します。通常より厚みのあるスラットを採用し、ロック機構を強化してこじ開けや破壊行為への耐性を高めているのが特徴です。また、鍵のシリンダーを複数設置する、電動ロックを組み込むなどの方法で解除に時間がかかるよう工夫され、侵入を諦めさせる効果が期待されます。

防犯シャッターには、防犯性能の数値化を行う基準も存在し、例えばCPマーク(防犯性能の高い建物部品)を取得している製品は、一定基準の耐久性と破壊難度が保証されています。もちろん、その分価格は高くなりますが、頻繁に使う住居や高価な商品を扱う店舗では、コストに見合った安心感が得られるでしょう。防犯性能をさらに高めたい場合は、スラット内に防刃素材を組み込むタイプや、自動警報機能付きの製品なども検討する価値があります。

 

防火・防煙シャッターの重要性

火災が発生した際、煙や火が建物内部全体に広がるのを阻止するために有効なのが「防火・防煙シャッター」です。構造としては、耐火材を内蔵したスラットを使用し、火災発生時に煙感知器や熱感知器からの信号で自動的にシャッターが閉まる仕組みが一般的となります。一部の大型ビルや商業施設では、法令で設置が義務付けられているケースもあり、火災被害を最小限に食い止めるうえで欠かせない存在です。

防火シャッターは通常のシャッターと比べて重量があり、保温・保冷機能にも優れているのが特徴ですが、その分価格が高くなるデメリットも。定期的な点検で、防火機能が確実に働くかどうかを確認する必要があります。特に電動制御タイプの場合は、非常用電源や手動操作の方法が確保されているかなど、緊急時の対策をしっかりと把握しておくことが大切です。万が一火災時にシャッターが故障すると避難経路を塞いでしまう危険もあるため、メンテナンスを怠らないようにしましょう。

シートシャッターのさまざまな機能一覧!優れた特徴やおすすめの理由

 

まとめ|シャッター構造を理解して安全・快適に使おう

シャッター構造は、スラット・レール・巻き取り装置など複数の部品が連動してはじめて機能を発揮する、意外と複雑な仕組みを持っています。その構造を正しく理解しておけば、トラブルが発生した際に原因を絞り込みやすくなり、メンテナンスや修理の方法も把握しやすくなるでしょう。

  • 構造を把握することで選択やメンテナンスがスムーズに
    住宅や店舗、ガレージなど、設置環境や用途に合わせてスラットの素材や開閉方式を選択する際、構造を理解していると失敗しにくいです。加えて、どこを重点的に掃除すれば故障を防げるかも明確になります。
  • 各種シャッターの特徴を踏まえた選び方
    巻き上げ式シャッターやオーバースライダー、グリルシャッター、防火シャッターなど、多彩な選択肢が存在します。防犯や防火性能、静音性、デザインなど、重視する要素を整理して適切なタイプを選ぶことが重要です。
  • 定期的な点検と正しいメンテナンスが長寿命化の鍵
    レールの掃除やスラットの歪み確認、ロック機構の注油、モーターやバネの調整など、構造に応じたメンテナンスを行えば、大きなトラブルを未然に防ぎ、シャッターを長く快適に使用できます。

シャッターは防犯や防災、プライバシー保護など、さまざまな機能を担う大切な設備です。構造を理解することで、より安全かつ効率的に活用でき、突然の故障に慌てるリスクを減らすことにもつながります。ぜひ本記事を参考に、シャッター構造への理解を深め、最適な製品とメンテナンス方法を見つけてみてください。

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この記事の監修者

経歴

シャッター修理の経験は17年以上。大手シャッターメーカーで5年間の製造・施工を経験後、シャッター修理会社に転職。現在は関西地区のチームリーダーとしてシャッター修理工事の指揮を執る傍ら、WEB担当として技術情報の発信も行う。

実績

  • 独立後1000件以上の施工件数
  • 個人宅の窓シャッターから空港倉庫の大型シャッターまで幅広く経験

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