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手動シャッターが途中で止まる!開かない!原因と解決策をプロが解説
- シャッター修理の豆知識
- 更新日:2024/07/23
シャッターは、防犯・防災・防音などを目的として、さまざまな施設や住宅に設置されています。しかし、「手動シャッターが途中で止まる」といったトラブルに見舞われて、悩みを抱えてしまう方も珍しくありません。
弊社に問合せが来る事例の割合としても、「シャッターが開かなくなってしまった」「急にシャッターが途中で止まってしまった」といったお問い合わせが多くあります。しかし、状況によっては自分で症状を確認し、少し対処することで解消できることもあります。
本記事では、「シャッターが開かなくなってしまった」というトラブルの原因や対処法について、詳しく紹介します。シャッターでお困りの方は、是非参考にして頂ければと思います。
目次
手動シャッターが途中で止まったらまずシャッターの種類を確認
手動シャッターが途中で止まってしまった場合、まず原因を究明する前にシャッターの種類を確認しておきましょう。シャッターには、主に下記のような種類があります。
・オーバースライダータイプ
・電動シャッター
・手動シャッター
・アルミシャッター
・グリルシャッター
・ゲートシャッター
上記の種類を参考に、自宅や企業で使用しているシャッターがどれに該当するか確認しましょう。シャッターの種類が分かれば、症状の原因や修理費用などに目安が付けられます。例えば電動シャッターと手動シャッターでは、使用している部品が異なるため、修理費用も価格差が大きくなります。
一方で、種類と症状が分かれば、状況次第で自分で修理をして動くようになる可能性もあります。シャッターの取扱説明書などを確認し、故障の修理に関する項目をチェックしてみると良いでしょう。取扱説明書もなく種類も不明な場合には、シャッターに品番や型番が記載されていますので、そこからメーカー・商品を特定しましょう。
手動シャッターが途中で止まる原因
手動シャッターが途中で止まると、どのように対処すべきか分からず焦ってしまう方も多いでしょう。しかし、そこは一旦冷静になり、プロの修理業者に依頼する前に、自分自身で原因をチェックするのがポイントです。手動シャッターが途中で止まる場合には、以下の原因が主に考えられます。
- シャッター板(スラット)の変形
- シャッター板(スラット)のズレや傾き
- ガイドレールの変形
以下では、上記の原因について詳しく解説します。
シャッター板(スラット)の変形
シャッター板であるスラットが、何らかの理由で変形していると、正しい開閉動作が行えなくなります。スラットは端の部分は弧を描くように曲がっていますが、本来あるべき形以上にに曲がっていたり、部分的な破損などがあったりすると、シャッターの開閉ができず途中で止まる可能性が高まります。
手動シャッターが途中で止まる場合には、スラットの状態を改めて確認し、変形や破損がないか細かく点検してみましょう。
シャッター板(スラット)のズレや傾き
シャッター板であるスラットは、正しい向きに固定されていないとスムーズに動かなくなります。スラットが固定部分からズレていたり、斜めに傾いていたりすると、開閉途中で止まってしまうことがあります。動きが悪くなる原因にもなり、無理に開閉してさらなる故障を招くケースも懸念されます。
シャッターを開閉する際にはズレや傾きを確認し、必要に応じて修正するのがポイントです。
ガイドレールの変形
スラットだけでなく、ガイドレールが変形している場合にも、シャッターの開閉が正しく行われません。歪む・曲がるといった形状変化がガイドレールに発生していると、手動シャッターが途中で止まることが増える可能性があるでしょう。
ガイドレールの変形が原因の際にも、シャッターが途中で止まるからといって、無理やりシャッターを開閉すると、より大きな故障を招く可能性が高いので注意しましょう。
ガイドレールのサビ・異物
シャッターのガイドレールは変形だけでなく、サビや異物の混入などにも注意が必要です。長期間メンテナンスをしていないと、ガイドレールが劣化してサビてしまうことは珍しくありません。サビることでガイドレールの動きが悪くなり、結果的に途中で止まってしまう可能性が高まります。
また、ガイドレールに異物が挟まった場合にも、動きが悪くなったり止まったりすることがあります。悪天候などが原因で異物が入り込むケースは多いため、シャッターが途中で止まる場合には隅々までガイドレールを掃除するのも解決策の1つです。
シャッターケースの中の異物
ガイドレールだけでなく、シャッターケース内に異物が混入したことが原因となるケースもあります。シャッターケースとは、スラットを巻き取って格納するスペースのことです。スプリングやシャフトなど、シャッターを動かすための部品もまとまって保管されています。
このシャッターケースに異物が混入すると、シャッターを動かすためのパーツに干渉し、引っ掛かって動きが悪くなったり止まったりする可能性が懸念されます。
鍵による引っかかり
手動シャッターを使う際には、鍵をかけっぱなしにしてしまうケースが多くあります。夜間や早朝など、周囲が暗い場所では鍵をかけたまま放置する傾向が増えるようです。シャッターの鍵をかけっぱなし・さしっぱなしにしていると、内部で引っ掛かって正常に動かなくなる可能性が考えられます。鍵が原因の場合、取り外すことで簡単に問題を解消できます。
手動シャッターが途中で止まるときには、原因がスラットやガイドレールの変形によるものなのか、鍵によるものなのかをしっかり確認するようにしましょう。
(補足) 電動シャッターが開かない原因
手動シャッターとは違い、電動シャッターが途中で止まる場合には、上記とは異なる原因がある可能性があります。例えば電動式のシャッターは、「電源がオフ」になっていると正常に稼働しません。電源をオンにするのを忘れてしまったために、シャッターが動作しなくなることも原因として考えられます。
そのほか、停電やブレーカーが落ちているなど、他の要因でシャッターが開かない場合があります。手動シャッターを使用している場合には、周りの環境をよく確認して原因を特定しましょう。ブレーカーが原因の場合、スイッチがオンとオフで切り替わるため、再度オンにすることで解決します。
停電の場合には、緊急時に使用できるシャッター側の機能を活用することで操作が可能です。メーカーによって操作方法が異なるので、取扱説明書を確認したうえで動作確認を行いましょう。
手動シャッターが途中で止まった時に自分でできる対処方法
シャッターが開かない、閉まらない場合には、まず上記の解説通り鍵のスラット・ガイドレールの変形や異物の混入、鍵の有無などをチェックする必要があります。そのうえで問題が解決しない場合には、以下の方法で簡単に対処できる可能性もあります。
- 掃除をする
- 潤滑剤を使う
無理にシャッターを動かすことは推奨されませんが、シャッターが上がらないときは、下記を参考に対処法を試すのも1つの方法です。
掃除をする
シャッターに埃やゴミなどが溜まっているようであれば、掃除をして余計なものを取り除きましょう。異物をまとめて取り除けるため、掃除だけで正常に動くようになる可能性もあります。箒などで大きめの埃やゴミを取り出し、濡れた布で綺麗に清掃することで、シャッターの開け閉めがスムーズになるでしょう。
なお、倉庫など暗い場所で作業をする場合、懐中電灯などを使用して安全性を確保することを心がけてください。シャッターの隙間に指を挟むなど、事故につながる要素は多数あるため、掃除にも細心の注意は必要です。時間に余裕があるのなら、明るくなるまで待ってから作業をする方が安全です。
潤滑剤を使う
シャッターの錆びがひどい場合や、スラットの滑りが悪いときには、潤滑剤を使うことで開閉しやすくなります。潤滑剤を使う際には、シリコンスプレーを活用するのがオススメです。水に濡らした布を指に巻きつけて、溝をなぞってゴミを取り、その後シリコンスプレーを吹きかけて潤滑しやすくするのが基本的な流れです。
潤滑剤の洗浄作用が強いものは、かえって埃を付着させやすくなります。シャッターで使用できる種類をチェックし、最適な潤滑剤を準備するように注意しましょう。
シャッターを故障させないためのメンテナンス
シャッターを故障させないためには、さまざまなメンテナンスが有効となります。特に以下の方法は、シャッターを長く安全に利用し続けるポイントになるでしょう。
- 日常の清掃
- 定期的な洗浄
- 異音のチェック
- (補足) 電動シャッターのメンテナンス
以下では、それぞれの項目について詳しく解説します。
日常の清掃
シャッターが途中で止まるといったトラブルを避けるには、日常の清掃が重要なポイントになります。シャッター本体や各種部位、周辺環境を放置していると、汚れや埃が溜まって正常な利用ができなくなる恐れがあります。掃除を怠るとサビが広がったり、異物が深くまで混入したりといった問題に発展するケースもあるでしょう。
日常的に掃除をしていれば、サビの発生を防止したり、異物によるトラブルを回避できたりといったメリットがあります。普段から清掃を行い、シャッターを綺麗に保つのも故障させないためのコツです。
定期的な洗浄
日常の清掃と合わせて、定期的に大掛かりな洗浄作業を行うのもポイントです。大掃除として水洗いをしたり、普段は見ない細かい部分まで清掃したりすることで、異物などのトラブルをさらに防ぎやすくなるでしょう。「月に1回洗浄作業をする」といったルールを定めて、シャッターの大掃除を定期的に実施するのもトラブル回避につながります。
異音のチェック
シャッターが途中で止まる際には、前兆として異音が発生するケースが多いです。異音が鳴っているのに放置していると、故障の原因を見逃すリスクがあるでしょう。そのため普段の利用時から異音をチェックし、問題がないことを確認するのも対策の一環となります。万が一異音が鳴り出した場合には、原因を特定して対処する必要があります。
音の出所が判明していて、かつ清掃などで簡単に対応できる場合には、自分で対処するのも1つの方法です。異音の発生箇所が分からない場合には、専門業者に依頼するのがオススメです。
(補足) 電動シャッターのメンテナンス
電動シャッターを使用している場合、リモコンやセンサーなど電動ならではの部分に不具合がないか、日常的に確認する必要があります。どこにリモコンやセンサーがあるのかチェックし、トラブルの原因になる要素がないか日頃から確認しておきましょう。
電動シャッターの種類によって必要なメンテナンスの内容は変わるため、取扱説明書などを参考に最適な方法を実施するのがコツです。電動シャッターは便利な反面、手動シャッターよりもメンテナンスを気に掛ける必要があります。日常的な清掃やチェックはもちろん、定期的に機能面全体の確認が求められるでしょう。
早期に問題を発見できれば、最小限の修理・部品交換だけで対処できる可能性があります。一方で、メンテナンスを行わないと大きなトラブルに発展し、高額の修理費用がかかるケースもあるでしょう。
手動シャッターが途中で止まった時にやってはいけない行動
手動シャッターが途中で止まってしまった場合、やってはいけないことがいくつかあります。例えば以下の行為は、より事態を悪化させる可能性があるため、避けるべきだと言えるでしょう。
- シャッターを無理やり開閉する
- シャッターのゆがみを無理やり直す
- シャッターを切断する
以下では、手動シャッターが途中で止まった際にやってはいけない行為について解説します。
シャッターを無理やり開閉する
手動シャッターが途中で止まった場合、無理やり動かして開閉するのは避けましょう。シャッターが動かない状態で無理に力を入れて動かそうとすると、変形や破損の原因となります。変形や破損が起きると、大掛かりな修理が必要になる可能性があるでしょう。結果的に手動シャッターが使えなくなるうえ、修理費用もかかってしまいます。
手動シャッターが途中で止まったときには、無理に動かさずそのままにして、原因を特定することを優先しましょう。閉めることが可能ならば、安全のためにシャッターを下ろしておくのがオススメです。途中で止まったまま動かない場合、突然シャッターが落ちてこないように固定するのがポイントです。
シャッターのゆがみを無理やり直す
シャッターがゆがんでいることが分かっても。無理やり直そうとするのはNGです。無理に力を入れてゆがみを整えようとしても、多くの場合正常な形にはできません。無理やり開閉する場合と同様に、シャッターの破損や故障の原因となるため、より大きな問題に発展してしまう可能性が高いです。
仮にゆがみを直せたとしても、必ずしもそれは原因とは限りません。別の原因によってシャッターが止まっていることも考慮して、最適な対処法を考案する必要があるでしょう。いずれにしても個人でシャッターのゆがみを直すのは困難であるため、修理業者に相談することが優先されます。
シャッターを切断する
シャッターが途中で止まるような事態に直面すると、冷静さを失ってしまうことも多いです。どうしてもシャッターを開けようと考えてしまい、スラットを切断してしまうケースもあります。しかし、切断してしまうと、交換する以外に方法がなくなってしまいます。もし簡単な方法で対処可能だった場合、損害が大きくなるでしょう。
シャッターが途中で止まっても慌てずに、原因を確認したり修理業者に依頼したりするのがポイントです。自分で無理に解決しようとせずに、専門業者の対応を持つようにしましょう。
手動シャッターが途中で止まった時は業者に相談
手動シャッターが途中で止まっても、部品の交換やメンテナンスによって、自分で修理することが可能な場合もあります。しかし、自分で修理する際には部品を調達する資金と修理の時間の確保が必要になります。さらに失敗するリスクも高く、それまでの資金・時間が無駄になることも懸念されるでしょう。
そのため、自分で修理・交換などの対応を行うのは、ハイリスクな方法だと言えるでしょう。低資金で行える反面リスクが大きくなるため、万が一を考えると不安が大きくなります。では、実際にプロの修理業者に依頼をする場合、どれくらいの費用が必要になるのでしょうか?
シャッターの修理料金の相場
修理する業者によって料金は異なりますが、部品の交換で3万円〜10万円程度と言われています。実際に修理が必要な範囲や部品の種類などによって金額が変わるため、幅広い相場になっています。部品のなかでも大型であるシャッターのスラットを交換する場合、15万円〜35万円程度はかかると言われています。
手動シャッターと電動シャッターでも費用は異なるので、まずは修理業者に連絡して見積もりを依頼しましょう。複数の業者の見積もりをとったうえで、比較するのが重要なプロセスになります。あとからトラブルにならないように、事前見積もりは必ず行いましょう。
シャッターの修理費用については下記記事でも詳しく解説しています。
業者に依頼する時のポイント
シャッターの修理費用は、同じ作業でも業者ごとに金額が異なります。シャッターメーカーのある都市や、代理店の多い地方都市の場合、比較的安い金額で済む場合があります。一方でシャッターの修理業者の少ない地方で依頼する際には、「出張料」が別途かかる場合があります。
車の高速料金などが請求される可能性があるため、高額になるケースが懸念されます。その他、「修理業者への技術料」は修理業者によって異なります。技術料とはプロの方が故障の原因の調査・特定・修理を行う技術に対して、顧客側が支払う対価です。そこから部品交換で必要となる、部品の料金などが加算されます。
上記の理由から、先の解説通り複数の修理業者に対して無料見積りをすることがポイントです。多くの場合、見積もりに関しては無料で請け負ってくれます。見積もりを依頼することで、料金だけでなく業者の対応の良さなども確認できるため、判断材料を増やせるのがメリットです。
手動シャッターが途中で止まらない時は原因を突き止めて適切に対処しよう
手動シャッターが途中で止まるときには、その原因を突き止めて対応する必要があります。シャッターが途中で止まる原因は多数あり、その内容によって対処法が変わります。簡単な原因であれば、自分だけで対応できる可能性もあります。一方で修理や交換が必要な場合には、修理業者に依頼する必要が出てくるでしょう。
まずはシャッターの状態を正確に把握し、何をすべきか冷静になって考えるのがコツです。慌てて対処しようとすると、故障や破損などにつながる恐れがあります。シャッターが途中で止まったときにやってはいけないことをチェックし、問題を大きくしないように注意するのも大切です。
この機会に手動シャッターが途中で止まる主な原因や、普段からできるメンテナンスの方法などをチェックしてみてください。
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