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中古のシャッターってあるの?
- シャッター修理の豆知識
- 更新日:2025/07/20
中古品のシャッターを入手して費用を安く抑えたいと考える方は多いかもしれませんが、実はシャッター全体を中古で扱う市場はほぼ存在していません。シャッターは設置場所の寸法に合わせたオーダーメイドが一般的で、幅や高さが数ミリでも合わなければ取り付けが難しいためです。
また、部品を長期間保管するコストやスペースの問題が大きいのも中古品市場が発達しない理由といえます。そこで本記事では、「なぜ中古シャッターが出回らないのか」を踏まえたうえで、修理費用相場やシャッターを安く修理するための具体的な方法を紹介します。
目次
中古品でいいので安くシャッターを修理してもらいたいんだけど・・・
この質問よくお客様に聞かれるのですが、シャッターに関していうと中古市場はありません。というかシャッターの中古品そのものがないというべきですね。理由はコストパフォーマンスが悪いからです。
シャッターはオーダーメイドの一点物!他の場所に流用は利きません!
シャッターはスラット(シャッターカーテン)、駆動機構(スプリングシャフト、モーター)で構成されています。シャッターを取り付ける取付口は現場によって様々です。なのでシャッターのスラットは現場の寸法に合わせて工場でカットします。縦横10mmずれていればスラットは設置出来ませんので基本的に不要になった中古のスラットは倉庫に確保せず、すぐに処分します。これはメーカーでも独立系のシャッター修理業者も同じです。いつ使うかわからない中古のスラットを錆びないように管理して置いておくスペースはこの狭い日本にはないのです。スプリングシャフト(バネ)も同様で、スプリングシャフトは設置する際に幅に合わせてカットします。そのため中古の流用が難しいです。
それでも中古モーターくらいは流用できるでしょ?
確かにモーターくらいでしたら他の部品に比べて互換性はあります。実際「とにかくすぐに動かしてほしい」という要望があった時、自社でもっている中古?のモーターを設置することは極稀にあります。ただこれは本当に仮の処置でその後に新規のモーターを設置します。基本的にシャッターで一番に故障するのはスプリングシャフトやモーターの駆動機構です。そのため中古のモーターというのは寿命の近いモーターということになります。いつ壊れるかわからない中古のモーターをつけてもクレームの温床にしかならないので中古のモーターを販売するということもシャッター業者はやりません。
シャッター修理の費用相場
シャッター修理の費用相場としては、5万円前後がボリュームゾーンといわれています。これはあくまでも平均的な目安であり、実際の費用は修理箇所や部品交換の有無、電動・手動の違いなどで大きく変動します。たとえば、スラットが一枚だけ凹んでいるような軽微なダメージなら2万円程度で済むこともあるでしょう。
一方、モーターや制御盤の故障で部品交換が必要になったり、シャッター全体を交換する場合は15万円から25万円以上になるケースもあります。短期的に見れば高額と感じるかもしれませんが、安全に開閉できる機能が復活すれば、長期的に安定した運用が期待できます。
シャッター修理の詳しい費用相場については、以下を御覧ください。
安くシャッター修理を行うにはどうすればいいの?
いくつかコツはあります。「複数業者に相見積もりを取る」「予算ありきで業者に相談」辺りは必ず実践しましょう。ここでは、代表的な3つの方法を順に解説します。
複数業者に見積もりをする
最初に取り組むべきは、複数の修理業者に見積もりを依頼することです。シャッター修理の費用は、同じ工事内容でも業者ごとに5,000円から数万円の差がつくことがあります。しかも、業者によっては作業内容が異なる場合もあるので、相見積もりを取ることで不必要な交換工事が含まれていないかをチェックできます。
さらに、依頼者が予算を伝えれば、業者側もそれに見合った修理方法を提案しやすくなります。ぼったくり防止の観点でも、相見積もりは重要なプロセスといえるでしょう。ホームページや電話で簡単に問い合わせできる会社も多いため、まずは気になる業者をピックアップしてみてください。
値引きの交渉をする
見積もりを比較したうえで、直接値引き交渉を試みるのも一つの手段です。特に大きなスラット交換や電動化工事など費用がかさむ場合は、価格面を調整できる余地があるかもしれません。ただし闇雲に値引きを迫るよりも、修理内容をしっかり理解し「この部分は交換せずに済ませられないか」「複数カ所まとめて施工するなら割引になるか」といった具体的なポイントを質問するほうが効果的です。
業者としても、一度に複数作業を依頼されるなら人件費をまとめて効率化しやすく、交渉に応じられるケースがあります。無理に大幅な値下げを求めると品質面に影響が出る可能性があるため、適正価格での修理を目指す形が望ましいです。
メンテナンスを徹底する
何よりも重要なのは、故障を未然に防ぐための日頃のメンテナンスを徹底することです。ガイドレール内のホコリやゴミをこまめに取り除き、錆が発生しそうな部分に早めに潤滑剤を塗るだけでもシャッターの寿命は延びます。仮に小さな不具合が起きても、早めに気付くことで大きな故障へ発展する前に修理を依頼できるでしょう。
結果的に部品交換範囲が小さくなり、費用負担を軽減できます。年に一度は専門家の点検を受けるのも得策で、プロがわずかな変形やモーターの異変を察知して早期対処につなげられるかもしれません。日頃の手間を惜しまず行うメンテナンスこそ、修理費用を最小限に抑える最善策です。
まとめ
シャッターは設置場所ごとに寸法が異なるオーダーメイド品のため、中古市場がほとんど存在せず、スラットやスプリングシャフトも流用できません。中古モーターも寿命が短く、販売されないのが一般的です。そのため、シャッターを安く修理したい場合は中古部品に頼るのではなく、複数業者から見積もりを取り比較することが重要です。予算を伝えて相談したり、メンテナンスを徹底することで長期的な修理費用の軽減につながるでしょう。
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